【2024.05.26更新】 OPLx-TimbreEditor、FMxWT-TimbreEditor を追加
【2023.12.21更新】 MuSICA2MGS Converter 追加
【2023.08.02更新】 MML加工スクリプト集 for MGSDRV 追加
【2023.06.07更新】SCC音源:モーフィング音色作成ツール(MAmidiMEmo) 更新
【2022.05.04更新】MGSDRV MSXplay 音声合成データ変換ツール 追加
MSXのミュージックドライバ「MGSDRV」で音作りのレベルが向上するテクニックをまとめました。
- 音色エディタ
- MML加工・コンバートツール
- 音色の作り方(FM音源)
- FM音源:yコマンドの各機能の説明
- FM音源:FM9音モードでリズム音を鳴らす方法
- FM音源:発音中に音色を切り替える技(パッチスライド・コンボ音色)
- FM音源:バスドラムの音程を変えてスネアドラムにする
- FM音源:6音リズムモードを使って、yコマンドでF-Numberを書き換えて、リズム楽器にサスティンを掛ける
- FM音源:リズム音モードとyコマンドを使ってリズムの音程を制御するときに便利なYM2413の音階テーブル
- FM音源:キーオンミュートする方法
- FM音源:オーケストラヒット
- FM音源:ファミコンっぽい音作り
- FM音源:セガ・マークIII(マスターシステム)っぽい音作り
- FM音源:ROM音色以外の拡張音色をMSX-MUSIC 拡張BASICでよく見る音色定義やMGSDRV形式へ変換する
- FM音源:MGSDRVの音色データをMSX-MUSIC 拡張BASICの形式へ変換する
- FM音源:YM2413のレジスタ値からMGSDRVの音色データへ変換する
- FM音源:「#素2413」とは?
- PSG音源:ハードウェアエンベロープ
- 音色の作り方(SCC音源)
- 意図したとおりにキーオフする方法
- メモリ消費量を抑える方法(1)
- メモリ消費量を抑える方法(2)・トラックバッファ消費量
- コナミ風ドラム
- マイクロキャビン風ドラム
- ホイッスルのような音作り
- その他
- 技術資料
ちなみにMGSDRVの概要・ダウンロードは、こちらのリンクからどうぞ。 www.gigamix.jp
音色エディタ
OPLx-TimbreEditor
OPLL(MSX-MUSICで採用されたYM2413)およびOPL(MSX-Audioで採用されたY8950)といったOPL系統のFM音源の音色を編集できるWindows用のアプリ。カーソルキーでパラメータを変更し、カーソルキー主体のUIで、実際に音を鳴らしながら音色を作成できます。
作成した音色データはCtrl+Cでクリップボードにコピーされ、MSXDRV・MSXplayのMMLに貼り付けられるテキストとして取り出し可能。また、MSX BASIC(MSX-MUSIC)形式のテキストにも出力可能。
↓ OPLx-TimbreEditor のGitHubはこちら ↓ github.com
ちなみにMSX BASICで音色定義するには、以下のようなプログラムも必要です。
10 CALL MUSIC(O„1,1,1)
20 DIM A%(15)
30 FOR I=0 TO 15:READ A$:A%(I)=VAL("&H"+A$):NEXT
40 CALL VOICE COPY(A%,@63)
50 PLAY #1,"@63l4o4 cdefgab>c"
900 'VOICE DATA
905 ' 0100 0302 0504 0706 0908 1110 1312 1514 'offset
910 DATA 0000,0000,0000,0000,0000,000e,0000,0000
915 ' 1716 1918 2120 2322 2524 2726 2928 3130 'offset
920 DATA 1361,23d6,0000,0000,0021,06b4,0000,0000
FMxWT-TimbreEditor
世にある波形メモリ音源の音色を編集できるWindows用のアプリ。MSXとしてはSCC音源の音色作成アプリとして利用できます。
作成した音色データはCtrl+Cでクリップボードにコピーされ、MSXDRV・MSXplayのMMLに貼り付けられるテキストとして取り出し可能。
↓ FMxWT-TimbreEditor のGitHubはこちら ↓ github.com
MML加工・コンバートツール
MGSDRV MSXplay 音声合成データ変換ツール
WindowsのPCMデータ(拡張子 .WAV)をサイン波のMMLへ変換して、MGSDRV(MSXplay)で擬似的な音声合成を実現します!利用できる音源は、PSG・OPLL・SCCのいずれか。
ソフト名 | MGSDRV MSXplay 音声合成データ変換ツール |
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用途 | |
対応OS | Windows |
作者 | MDPC(twitter@mdpc___) |
リソース | https://mdpc.dousetsu.com/utility/msx/wave_mml.htm |
MML加工スクリプト集 for MGSDRV
MGSDRV向けのMMLデータ(テキストファイル)に対して「MMLオクターブ検査」「MML整形」「MML転調」「SCC波形音量加工」等が行えるサクラエディタ・emEditor用のマクロファイル。
MuSICA2MGS Converter(MuSICA→MGSDRV MML・VCDコンバータ)
MuSICA形式のMMLデータ(拡張子 .MSD)と音色データ(拡張子 .VCD)のセットを用意すると、MGSDRV形式のMMLへ変換できます。
↓ Webサイトはこちら ↓ msx.click
MuSICA vcd file to MGSDRV converter (オンライン音色データコンバータ)
MuSICA用音色ファイル(拡張子 .VCD)をMGSDRV用のMMLソースリスト(拡張子 .MUS)へ変換する、Webサービス。スマホのWebブラウザでも変換できます!
↓ Webサービスはこちら ↓ uniskie.github.io
MuSICA→MGSDRV 音色データコンバータ(MSX版)
ソフト名 | VCDCNV |
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用途 | MuSICA用音色ファイル(拡張子 .VCD)をMGS用のMMLソースリスト(拡張子 .MUS)へ変換する |
対応OS | MSX-DOS |
作者 | いたろう |
リソース |
原版 VCDCNV.PMA 1994.07.02, 2176 Bytes 再圧縮版 VCDCNV.LZH 2019.11.04, 2342 Bytes 再圧縮版 VCDCNV.ZIP 2019.11.04, 2522 Bytes |
変換に対応する音源はFM音源(OPLL)のみです。
音色の作り方(FM音源)
タイトル | OPLLにおける音色の作り方講座[OPLLの概要 / パラメータ解説篇] |
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概要 | |
作者 | らいきんぐ!(twitter@liking_birds) |
リソース | https://twitter.com/liking_birds/status/1338006446210830336 |
タイトル | FM音源のブラスの音色だけを集めた「プチ・プラスだけ・音色集」 |
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概要 | FM音源のブラスの音色だけを集めた音色集。らいきんぐ!さん(twitter@liking_birds)の解説。 |
作者 | らいきんぐ!(twitter@liking_birds) |
リソース | https://twitter.com/liking_birds/status/1330178064056279046 |
タイトル | YM2413の内蔵ROM音色15種類を一気にプレビューする動画 |
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概要 |
FM音源の内蔵ROM音色15種類を波形付きで見られる動画。MGSDRV・FM-BIOS・MSX-BASICで音色番号が違う件にもフォローあり。 |
作者 | DSA(twitter@ym2413) |
リソース | https://twitter.com/ym2413/status/1335365589880119297 |
FM音源:yコマンドの各機能の説明
FM音源:FM9音モードでリズム音を鳴らす方法
YM2413のyコマンドを利用することで、9音モードでありながらリズム音源を出力できる特殊な動作モードを構築できます。一部では「9音リズムモード」と呼ばれています。通常のドラム音では満足できない識者の方々がクオリティアップを目指し日夜試行錯誤されています。
らいきんぐ!さん(twitter@liking_birds)の解説
MML上ではFM9音モードを指定したのちYコマンドでFM6音+リズムモードに切り替えてリズム音を鳴らすと音に変化を付けられます。
FM9音モードではサスティンONによるリリースの伸びをリズムに持たせることが可能。バスドラムがシンセドラムになる!
このサンプルではバスドラム・スネドラム・タムを使い、リズムモードでは出せないような様々なパーカッションを発声。
リズムモードへの切替時に発生する雑音をできるだけ抑えるサンプル。
DSAさん(twitter@ym2413)の解説
ぎゃぶねこさん(twitter@gyabuneko)の解説
たかをさん(twitter@takawo_n)の解説
FM音源:発音中に音色を切り替える技(パッチスライド・コンボ音色)
OPLLで発音(発生)中に音を切らずに他の音色へ変更することによって違う音に聞こえる「パッチスライド(コンボ音色)」と呼ばれるテクニック。SCC音源の「モーフィング」のような効果を作れます。
ビブラフォン→フルートの切り替えで鳴らすシンセブラス。単純なフルートが、ブラスに化ける。
日本ファルコムのゲームBGMでよく使われるYM2203風味の音をYM2413で再現するためにこのような技術が便利に使えるようです。
なお、音色を切り替える技術は、おかしな音が鳴る場合があります。詳しくは MGSDRV:仕様?バグ?未確認情報まとめ - Gigamix Online をご覧ください。
FM音源:バスドラムの音程を変えてスネアドラムにする
FM音源:6音リズムモードを使って、yコマンドでF-Numberを書き換えて、リズム楽器にサスティンを掛ける
FM音源:リズム音モードとyコマンドを使ってリズムの音程を制御するときに便利なYM2413の音階テーブル
FM音源:キーオンミュートする方法
その②:@eコマンドを使ってF-Numberを0にする方法
その①のように捨て要素のトラックを消費する必要はありませんが、一瞬ノイズが発声するようです。
その①:別トラックからyコマンドで割り込ませる方法
キーオンを他のトラックから制御することはできるのですが、管理が煩雑になってMMLが読みにくくなるようです。
FM音源:オーケストラヒット
FM音源:ファミコンっぽい音作り
OPLLの内蔵音色だけでファミコンの三角波を再現する技術。内蔵音色をパッチスライド(コンボ音色)で4チャンネル同時に発声しています。
FM音源:セガ・マークIII(マスターシステム)っぽい音作り
Pt.Macumbaさん(twitter@Pt.Macumba)。マスターシステム用セガ製ゲームソフト特有のキーオフ仕様をMGSDRVで再現。
セガ・マークIIIの「FMサウンドユニット」およびセガ・マスターシステムは、MSX-MUSICと同等のFM音源チップ(YM2413, OPLL)を搭載していました。音色が同じであるため、MSXでも擬似的に楽曲の再現が可能です。
その②:F-numberの制御で実現する方法
その①発表後に発見された方法。こちらのほうが手軽に実現できるようです。
その①:Yコマンドと休符だけを使ってYM2413を制御する方法
FM音源:ROM音色以外の拡張音色をMSX-MUSIC 拡張BASICでよく見る音色定義やMGSDRV形式へ変換する
FM音源:MGSDRVの音色データをMSX-MUSIC 拡張BASICの形式へ変換する
FM音源:YM2413のレジスタ値からMGSDRVの音色データへ変換する
FM音源:「#素2413」とは?
twitterのハッシュタグ「#素2413」「#素YM2413」と書かれたツイートに含まれる楽曲はだいたい敢えてテクニックを駆使せず素の音を嗜むことを目的に作成されています。
PSG音源:ハードウェアエンベロープ
音色の作り方(SCC音源)
SCCの波形設定は、0が中心になる「符号付き8bit(-128~127)」で設定します。0が下限になる波形データは-128する必要があります。
SCC音源:正弦波を作成する
「LIVEN 8bit warps」でお馴染み、SONICWAREの遠藤CEO(twitter@yu_endo)が作成した音色データだから間違いない(はず)!
SCC音源:モーフィング波形
SCC音源のモーフィング波形の作成方法。ぎゃぶねこさん(twitter@gyabuneko)の解説。
ちなみに、MGSDRVで定義できるSCCの自作音色は最大32個です。
SCC音源:簡易的にPCMを再生する
drmさん(twitter@NudiDrm)による解説。
SCCの音色を高速に切り替えることで、1920Hz・約0.5秒程度ですがワンショット的にPCMを利用可能になります。
SCC音源:ExcelのSCC音色エディタ
タイトル | SCC音色エディタ |
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概要 | |
作者 | gary(twitter@keijiro_im) |
リソース | https://twitter.com/keijiro_im/status/1526564202038472704 |
SCC音源:MSX実機用 音色作成ツール(S-Cube)
タイトル | SCC音色作成ツール「S-Cube」 |
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概要 |
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作者 | Wiz.(twitter@WizardOfPSG) |
リソース |
https://twitter.com/WizardOfPSG/status/1192484191549546496 MSXマガジン永久保存版3にも収録されているそうです。 |
SCC音源:モーフィング音色作成ツール(MAmidiMEmo)
「MAmidiMEmo」は、レトロゲーム・レトロPCに用いられた各種音源チップを再現するWindows用の仮想MIDIモジュールです。そのソフトウェアに、SCC音源の2つの自作音色から中間波形を自動生成する機能がなぜか追加されました。高速で音色を切り替えることによって出始めの音色とは違う音色を発音できるため、SCC音源でありながらFM音源のような音を出力することもできます。
タイトル | MAmidiMEmo v4.8.0.0 |
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概要 | |
作者 | itoken/いとけん/イトケン(twitter@SNDR_SNDL) |
リソース | https://github.com/110-kenichi/mame/ |
SCC音源:GB音源→SCC音源 コンバートツール
タイトル | GB音源の波形メモリデータを、SCC音源の波形メモリデータ(MGSDRV形式)に変換するスプレッドシート |
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概要 | |
作者 | sdhizumi / S.Kudo(twitter@sdhizumi) |
リソース | https://twitter.com/sdhizumi/status/1188841814242914304 |
SCC音源:基本波形の組み合わせから波形データを作成するための簡単なExcelブック
タイトル | 基本波形の組み合わせから波形データを作成するための簡単なExcelブック |
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概要 |
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作者 | drm(twitter@Nuridrm) |
リソース | https://twitter.com/NudiDrm/status/1352001839068135424 |
意図したとおりにキーオフする方法
メモリ消費量を抑える方法(1)
サークルFMPSG主宰、Wiz.さん(twitter@WizardOfPSG)による解説。
メモリ消費量を抑える方法(2)・トラックバッファ消費量
MSXplay.com制作者、DSAさん(twitter@ym2413)による解説。
コマンド毎の消費バイト数について記載された解析資料へのリンク。
コナミ風ドラム
ぎゃぶねこさん(twitter@gyabuneko)MDplayerの導入によって解析が捗り、日に日にクオリティアップしたそうです!
マイクロキャビン風ドラム
元マイクロキャビンの新田忠弘さん(twitter@TadahiroNitta)が作成した音色データだから間違いない(はず)!
ホイッスルのような音作り
その他
技術資料
v3.xx データフォーマット 解析資料
タイトル | v3.xx データフォーマット 解析資料 |
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概要 | |
作者 | DSA(twitter@ym2413) |
リソース | https://twitter.com/ym2413/status/1218503008708743168 |
v3.xx 圧縮データ 解析資料
タイトル | v3.xx 圧縮データ 解析資料 |
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概要 | |
作者 | DSA(twitter@ym2413) |
リソース | https://twitter.com/ym2413/status/1223015404907290624 |
OPLLの音色の主要な特徴をなすパラメータ「ML比・FB値目安」一覧表
タイトル | OPLLの音色の主要な特徴をなすパラメータ「ML比・FB値目安」一覧表 |
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概要 | |
作者 | らいきんぐ!(twitter@liking_birds) |
リソース | https://twitter.com/liking_birds/status/1331266833224065026 |
YM2413の音階テーブル
MGSDRVの1/60秒に相当するステップ数の計算テーブル
識者のみなさま、情報をありがとうございます。
MGSDRVのトップページ → https://www.gigamix.jp/mgsdrv/