Gigamix Online

懐かしの8bitおもちゃPC「MSX」を骨までしゃぶり尽くそう。MSXの最新ニュース、ブログ、自作ソフトの配布など。

Multi Mente(通称MM) MSXの定番ファイルマネージャ(作者捜索&ビルド模索編)

【2021.4.18更新】ANKフォントの適用方法を追記しました。
【2021.3.9更新】OKEIさん提供の「Multi Menteパッチ」が更新されましたので追記しました。
【2021.2.20更新】最新版(ver.2.07)の配布を開始しました。また、MMのソースコードを発掘し、調査中です。

 言わずと知れた、MSXフリーク必携の多機能ファイラー(ファイルマネージャー)アプリ。

https://p.gigamix.jp/multimente/cg/mm207_k-1.png

ダウンロード

ソフト名MM version 2.07K
概要Multi Mente の略であり、DISK上にある様々なファイルを快適に操作出来るように作られたツールです。
対応OSMSX-DOS2/Nextor
作者MOGU
リソース 再配布版 MM207_K.LZH 2021.02.20, 41526 Bytes
再配布版 MM207_K.ZIP 2021.02.20, 40869 Bytes

 MMの最新版は「ver.2.07(テストバージョン)」です。正式配布版(安定版)は、以下の ver.2.03 です。

ソフト名MM version 2.03K
概要Multi Mente の略であり、DISK上にある様々なファイルを快適に操作出来るように作られたツールです。
対応OSMSX-DOS2/Nextor
作者MOGU
リソース 原版 MM203_K.PMA 1995.02.14, 25228 Bytes
再圧縮版 MM203_K.LZH 2021.02.04, 21913 Bytes
再圧縮版 MM203_K.ZIP 2021.02.04, 21751 Bytes

確認済みの不具合および仕様

 以下に挙げるいくつかの不具合はOKEIさん提供の「Multi Menteパッチ」を当てることで回避できます(後述)。OKEIさんありがとうございます!!

と思っていたのだが、OKEIさんがMultiMenteパッチの内容を再検討してNextor対応を含む新しいMMパッチの情報を昨日付けで公開して下さったため、当方で記事化するよりこっちが早くて確実だった。助かる!MSX界のレジェンドパッチワーカーによるウン年ぶりの更新を見逃すな!!https://t.co/srWxeNZviW pic.twitter.com/4wMrJjFONr — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2021年3月7日

2000年以降の年表示が崩れる(2000年問題

 MMは画面右上に現在の日時が表示されていますが、2000年以降の年表示が崩れる不具合があります(ファイル管理には影響がありません)。パッチを当てることで回避できます。

FAT16のストレージへアクセスできない(MSX-DOS2)

https://p.gigamix.jp/multimente/cg/mm207_k_fat16.png

 MSX-DOS2環境にて対応できる最大ストレージ容量はFAT12の上限である32MBytesです。32MBを超えるFAT16のストレージは本来であれば認識できませんが、DOS2用FAT16.COM(OKEIさん提供のアプリ)とパッチの併用で回避できます。

FAT16のストレージへアクセスできない(Nextor)

 NextorはFAT16のストレージに標準対応するMSX-DOS2の上位互換OSですが、Nextor上のMMはFAT16のストレージを認識できません。Nextor用のパッチを当てることで回避できます(DOS2用のパッチでは回避できません)。パッチはDOS2用とNextor用の両方を適用しておいたほうが後々便利かと思います。

ソート結果が書き込めない(Nextor)

Nextorフォーマット対策済のMultiMente、Yキーでソート結果を書き込もうとしても書き込めないっぽい…これは地味不便だ…。 https://t.co/u6DXZRZPMk — 大槻真嗣 (@s_ohtsuki) 2020年8月27日

 MMには、ファイルの並び順を自由に入れ替えて保存できるという「ソート結果の書き込み機能」があるのですが、NextorではFAT16FAT12のストレージを問わずソート結果が書き込めない(無視される)ようです。

https://p.gigamix.jp/multimente/cg/mm203_k_sort.png

ANKフォントが文字化けする

メモリフル実装した奴、こうなるんだよなー。DRAMのチェックは全部通ったんだけど… - applesorce (@applesorce) 2021年2月19日

 ゆうくんさんのサイトによると、Slot0にプライマリのマッパメモリが存在するとANKフォントの表示が崩れるようです。外部ANKフォントの設定によって文字化けの不具合が回避できます。→ http://miyako.asablo.jp/blog/2017/01/08/8311605

 ANKフォントデータの作り方は、以下のブログに書きました。なお、生成したフォントデータをMMで利用するにはMM用に加工する必要があります

gigamix.hatenablog.com

 すぐに使えるANKフォントデータはMSX Resource Centerにて配布しているようです。→ https://www.msx.org/

認識できるファイル・ディレクトリ数が255の制限がある

MSX のファイラ MultiMente は 255以上のファイルやディレクトリは無視されるけど,sharksym氏の M File Manager はそれ以上も認識される+2画面で最高.それぞれ一長一短があるので,MM と M と SofaRun を使いわけるのがベストと思う. pic.twitter.com/8ZYvPjyhFJ
— tyr105店員 (@tyr105) 2021年3月8日

 1ディレクトリに255以上のファイル・ディレクトリが存在すると256番目以降を認識できません。

OKEIさんの「Multi Menteパッチ」の適用について

https://p.gigamix.jp/multimente/cg/mm207_k_okei-patch.png

 OKEIさんのMulti Menteパッチとは、MM.COMの指定されたアドレスのプログラムデータを直接書き換えることでプログラムの不具合を修正するデータ集です。プログラムデータを直接書き換えるためには「バイナリエディタ」と呼ばれる編集用アプリケーションが必要になります。

OKEIさんのWebサイト → http://www.ucatv.ne.jp/~kmizuo/

 バイナリエディタは多種多様なものであふれていますが、私(nf_ban)は以下のアプリケーションを利用しています。

 OKEIさんのMulti Menteパッチで指定されているアドレスはMSX実機向けの「SHEM」で編集する際に用いるアドレスです。そのため、OKEIさんが指示するパッチのアドレスは編集上の先頭アドレスが0100hになっていることに注意してください。

 先頭アドレスが0100hになっているのはMSX-DOSの仕様によるものです。Windows PC等のバイナリエディタでは一般的に0000hが先頭アドレスになるので、OKEIさんが指示するアドレスから 100h 引かないと正しいアドレスになりません

MMの配布条件

 当クラブで配布する各種アーカイブの転載、配布は自由に行なって構いませんが、アーカイブの内容は変更しないでください。

 不明な点があれば、下記WEBページ、またはメールアドレスまでお問い合わせください。

 過去に流通したMMのLZHアーカイブに作者MOGUさんに関する住所などの個人情報を記載したドキュメントファイルが含まれていましたが、2021年2月現在これらはアクセス不能となっておりますので、当サイトで配布するアーカイブではドキュメントを修正させていただきました。よろしくお願いします。

連絡先

MSX Club Gigamix
Website https://www.gigamix.jp/
Twitter @nf_ban (Takashi Kobayashi)
E-mail nf_ban@gigamix.jp (Takashi Kobayashi)

あとがき

配布条件の確認の経緯

 MMの配布条件は「同梱ファイルの内容を改変する事なく配布することによってのみ転載可(アーカイバの圧縮方式変更は可)」「転載先等を事後報告可」になっていますが、MMの最新版(ver.2.07)はテストバージョンであるので転載・配布は一切厳禁と指定されていました。

ファイラーMM(Multi Mente)の配布条件を改めて確認してみると、最新版のver.2.07はテストバージョンだから転載・配布禁止と書いてある。今使ってるMMはテストバージョンだったのか。正式版の2.03ではその文面が消えているから、つまりそういうことなんだろう。だから1chipMSX同梱のMMはv2.03なのか… pic.twitter.com/tJonVJfpxi — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2021年2月1日

 正式公開版(ver.2.03)は「テストバージョンである」「転載・配布は一切厳禁」の文言が記載されていないため転載・配布は可能なようですので、当初はver.2.03を配布していまました。残念ながら機能低下は致し方なし…

 ですがその後、2001年頃に私(nf_ban)が作者のMOGUさんからアーカイブの転載許諾を得ていたことが判明しました(ド忘れしていました)。

【朗報&悲報】2001年7月19日頃にMSXのファイラー「MM」ネット転載の件で作者のMOGUさんとメールで意見交換しているログファイルを発掘。20年前に転載許可をいただいていたらしい(ド忘れ…)。MOGUさんのメアドも見つかったがプロバイダがサービス終了。ドメインは生きているが、メアドはどうか…? — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2021年2月11日

MMのソースコードが発掘されました

 2010年頃にMOGUさん自身がMMのソースコードを限定的に配布していたことも判明しました。このソースコードは現在解析中です。

MMのソースコードらしいアーカイブが見つかる。C言語ではなくフルアセンブラっぽい。M80・L80かな?ただ、ファイルにダブりが見つかって、どれが正しいものなのか…? — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2021年2月13日

このMAKEEXEというバッチファイルっぽいのが見当たらない…。 - kansaizine (@kansaizine) 2021年2月17日

 2021年現在の開発環境でビルドできた暁には、作者のMOGUさんへ事後報告させていただきたいです。しかし何処へ…もしこれを見ていたらご連絡をお待ちしております。→ https://twitter.com/nf_ban or nf_ban@gigamix.jp

派生版もあります

 MSXのストレージドライブにSDカードを採用する2000年頃より、MSX-DOS2(FAT12)で管理できる最大容量の32MBをはるかに凌ぐ容量のストレージが市場に出回りました。また、FAT16に対応するNextor DOSの開発およびSDカードスロット搭載の「多機能カートリッジ」が多数発売されたため、2021年現在ではFAT16に対応するよう改造されたMMが流通するようになりました。私が知っているものは、以下のものです。

 出処不明で動作が無保証ですが、神経質でない人なら便利かもしれません。

DOS2・FAT16パッチの備忘録

 私は、実はDOS2環境でFAT16環境を構築できた実績がありません。何を実行すると正解なのかがよく分かってないからです。そんな状況において、DOS2のFAT16ストレージをMMで認識させる手順はちょっと分かりません。

 以下、私が試した結果を記します。

  • FAT16パッチ(FAT16.COM)は、Nextor環境ではインストールできません(元々FAT16に対応しているのでパッチが不要)。
  • MultiMenteパッチはMM ver.2.03には適用できません。ver.2.07専用です。
  • Nextor用のMultiMenteパッチは、DOS2では効果がありません。
  • COMMAND2.COMのdirコマンドをFAT16に対応させる「PATCHCOM」というパッチも存在しますが、Nextor環境(COMMAND2.COM ver.2.44)ではインストールできません。
  • 1chipMSXのCD-ROMに付属されていたMSX-DOS2はFAT16パッチ適用済みのものであるようです。

と思ったのだが、夕方に自力でFAT16パッチを当てたDOS2のシステムファイルとCD-ROMに入ってたものがタイムスタンプこそ違うものの中身の比較で全く同じの様子。んーこの内容だったら既にMegaSCSIに入ってるなぁ。念のため移し替えるかな? — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年6月21日

 詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。