Gigamix Online

懐かしの8bitおもちゃPC「MSX」を骨までしゃぶり尽くそう。MSXの最新ニュース、ブログ、自作ソフトの配布など。

終末の過ごし方(MSX版) まさかのWindowsから移植された珍ソフト

b.hatena.ne.jp

 はてなブックマークで話題になってたので、思わずツイッターのツイートをまとめるだけでブログ記事になるのか実験。 togetter.com

 「終末の過ごし方」というWindows向けのえろげ(18禁ソフト)が1999年にリリースされていました。当時大流行したビジュアルノベルと呼ばれるジャンルに含まれる一本ではあるのですが、モノトーンに近い淡い彩色のなか一週間後に終末を迎える世界で誰とどう過ごすかというその刹那的なストーリーに心を惹かれたファンは数知れず。俺も、エロと言うよりは純文学の小説を読んでいたかのような思いを当時プレイして感じ取りました。

 開発元・アボガドパワーズ(略称:アボパ)の浦社長が亡くなって10年経過した状況で、会社経営が傾いたソフトハウスを横目で見ながらその無念たる思いが綴られるTogetterの元記事は2016年に公開。

 で、なぜか2001年にMSX版(正確にはMSX2+版)のソフトが発売になりました。Windows版からMSX版への移植です。製作委員会方式でメーカーからのライセンスを受けて開発され、ソフ倫の審査も通過しているパッケージソフトです。当時に400本しか製造されていませんし、ネット通販もしょぼい時代(確かMSX系イベントでの販売のみ)ですから、2020年の今このソフトを持ってる人は相当レアだと思います。

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 当チームはその開発に関わっていたので、忘れてないことをここに書いておこうと思います。

パッケージ

 元になるWindows版のパッケージに対してMSX版の修正箇所をシールで上から貼ることで解決しました。  イラストレーターの小池定路さんの名前へ直した(Windows版は旧名義)のが印象的。

 フロッピーディスクは合計8枚組。1枚目が起動用のシステムディスク、「一週間後に確実にゲームが終了する(=終末を迎える)」システムなので一日分のゲームデータを2DD1枚にデータ圧縮して、2~8枚目に割り当ててあります。

グラフィック

 元々が水彩タッチのゲームで、MSX2+の自然画モード(SCREEN10・11・12)と相性が良いのでは?というアイデアがあり、試しに実験をしてみたら思いのほかハッタリ度が高かったため、製品化を打診したら、なんとOKが出た、と。

 メーカーから各種素材が提供されました。で、グラフィックに関してはWindows版の原画しかないので、これをMSXへ大量に落とし込むため、いわゆる「コンバータ」を用いました。自分ではコンバータを作れないので実績があるフリーソフト2本を活用しました。

 解像度はもとより24bitBMPからYJKでは階調も圧倒的に足りないので、ディザ拡散ではなく「45度網点」を用いました。理由は、俺の好みです。当時はアナログモニタ、MSXではコンポジット出力すらある状況ですので、網点は色を混ぜる効果がありました。

 場面によって二つのツールを使い分けたり、二つのツールで出力した結果を部分的に合成して1枚に仕上げたり。これらのツールが無ければ、このソフトは絶対にリリースされていなかったと思います。

ミドルウェア

 当クラブの「DMシステム2」を利用しています。https://gigamix.jp/ds2/

 MSXでの漢字表示(影付き文字)、画像圧縮、BGM演奏等の開発工数を軽減化しました。

そういや…

 同時期に、大阪のほうでMSX版ONEの移植プロジェクトが立ち上がっていました。そっちはHDD対応だったりMIDI対応だったりスペック的に面白そうなことをやろうとしていたようだけど、けっきょく完成しなかったんですね…。どこまで完成していたんだろう…

BGMドライバ・MGSDRV MSXで楽しむチップチューン

MGSDRV とは

f:id:nf_ban:20200114235201g:plain MGSDRVは、8bitパソコン「MSX」の主要な音源であるPSG、FM音源、SCCを用いて最大17音まで演奏出来る、Musicドライバ(音楽演奏ソフト)です。

  • MMLと呼ばれるプログラミング言語を用いて、演奏データを作成します。
  • 1980年代の“パソコン通信”主流の頃から広く普及しており、数多くの楽曲(=音楽データ, 拡張子 *.MGS)が発表されています。
  • MGSDRVはフリーソフトウェアです。どなたでも無償で自由にMGSDRVを楽しむことができます。
  • MGSDRVはAin.氏が開発しました。現在では当チーム(ギガミックス)がメンテナンスを行っております。1

1983年に登場したMSXパソコンは、古くからプログラミングによる音楽演奏の文化がありました。コンピュータ雑誌へのBASICプログラムの投稿に始まり、1990年頃に普及した“パソコン通信”の場においてMSXの音楽データ流通はピークを迎えました。

最近、巷ではチップチューン(ChipTune)なるジャンルの愛好家が増えています。昔の音源ICの生音を使用したポップ感溢れるこの独特なサウンドは、コンピュータゲームのゲームミュージックが起源となっています。

ルールや制約が多いほど面白いこの世界に、MSXパソコンとMGSDRVで足を踏み入れてみませんか。

更新情報

現在の最新バージョンは、ver.3.20 です。

【2019.11.3更新】いわゆる「モダンブラウザ」で利用できるようになりました。

PC・スマホWebブラウザ上から、MGSDRVのMMLをエディット・コンパイル・データダウンロード・シェアできるようになりました。今すぐ msxplay.com へ!

【2019.11.3更新】MSX BASICのみで利用できるようになりました。

MSX BASICの実行環境でMGSDRV形式の楽曲データを再生できる・自作BASICゲームに組み込めるようになりましたどうぞご利用ください。

特徴

  • 対応する音源ICは、①PSG(AY-3-8910, 相当品含む)、②FM音源(MSX-MUSIC, YM2413/OPLL)、③SCC(相当品含む)2の3種類で、最大17音を同時出力できます。
  • MSXの1/60秒のタイマー割り込み機能を用い、音楽を演奏しながら他の処理と並列動作させるBGM機能を搭載しています。
  • MGSDRVは MSX-DOS および MSX BASIC の環境下で再生できます。
  • ゲーム音楽の自動演奏、効果音素材の作成、チップチューンの楽曲作成の用途などで、特に便利にお使いいただけます。

動作環境

当チームで動作確認を行った実行環境は以下のものです。これ以外でも動作する可能性はあります。

実機用プログラムの注意事項

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  • MGSDRV自体(MGSDRV.COM)は、基本的にMSX-DOS2環境で常駐させ、他のソフトからMGSDRVを呼び出して使用します
  • ver.2.xxまでのMGSDRVとは違い、ver.3は本体だけで曲データを作成したり演奏を聞くことはできません。
  • MGS形式の音楽データファイルを演奏する「プレイヤー(演奏ソフト)」は MSX-DOS(1)用、MSX-DOS2用、MSX BASIC用、Windows用等、いろいろあります。当サイトで配布する“MGSEL”は、MSX-DOS(1)で動作します。
  • MGS形式の音楽データファイルを生成するコンパイラ“MGSC”は、MSX-DOS(1)で動作します。

MGS形式のデータを聴きたい

MSX実機、MSXエミュレータで聴く

  1. MGSDRV本体(MGSDRV.COM)をダウンロードする。
  2. MGSDRVのアーカイブに梱包されている取扱説明書 (MGSDR320.TXT)をよく読む。
  3. MSP、MGSEL等、MGS形式データファイルに対応したプレイヤー(演奏ソフト)をダウンロードする。
  4. MSX-DOS(2)を起動し、MGSEL等のプレイヤー(演奏ソフト)で音楽を聴く。

純正ソフト(MGSDRVとMGSELを併用)でMGS形式の音楽データファイルを再生するには、以下の方法で行います。

  1. MSX-DOS2を起動する。
  2. コマンドラインより mgsdrv /z を入力する。→MGSDRVがDOSに常駐します。Installed.と表示されたら成功です
  3. コマンドラインより mgsel を入力する。→MGSELが起動しますf:id:nf_ban:20200114235201g:plain
  4. MGSELを終了するには、ESCキーを押して下さい。→DOS画面へ戻ります

ヒント: 他にも以下のような方法でMGS形式の音楽データファイルを再生することができます。

  1. MSX-DOS(1)の場合: “MultiPlay-X(MPX)(たっく氏・作)”等、MSX-DOS(1)で起動するMGS対応のプレイヤー(演奏ソフト)を用意する。→ FSW倉庫
  2. MSX BASICの場合: “DMシステム2”等、MGS形式データに対応する「拡張BASIC(BASICの機能を増強するパッケージシステム)」や各種ミドルウェアを用意する。

PC・スマートフォン(Webブラウザ)で聴く

  1. PC・スマホWebブラウザより msxplay.com へアクセスする。
  2. 【Drag and Drop your file here.】の枠に、拡張子.MGSの音楽データファイルをドロップする。

MGS形式のデータを作りたい

MSX実機、MSXエミュレータで作る

  1. MMLコンパイラ“MGSC(MGSC.COM)”をダウンロードする。
  2. MGSCのアーカイブに梱包されているMMLの仕様書 (MGSC111.TXT)をよく読む。
  3. テキストエディタMMLを入力し、テキスト形式で保存する。その際、拡張子は“MUS”にしておく。
  4. MGSCでMML(.MUS)をコンパイルし、MGS形式データファイル(.MGS)を生成する。
  5. MGS形式に対応したプレイヤー(演奏ソフト)で、音楽を聴く。

PC・スマートフォン(Webブラウザ)で作る

  1. PC・スマホWebブラウザmsxplay.com へアクセスする。
  2. msxplay.com にて【MML EDITOR】をクリックする。
  3. MGS形式のMMLを入力フォームに記述し、【Compile】ボタンを押す。MMLの記述に間違いがない場合は楽曲が再生される。
  4. 作成例 例の着信音 例の入店音 
愛好家の作成例

2020年の今、イチから環境を用意したい

過去に発売されたものばかりを改めて入手することになるので手数は多いですが、やれなくはないレベルで可能です。ぎゃぶねこさんの解説記事が役立ちますので、ぜひお読みください。 gyabuneko.hatenablog.com

ダウンロード

MGSDRVに関連するフリーソフトウェアを紹介します。当チームの管理外のソフトについては、それぞれの作者のサイトで入手してください。 ソフト開発者の名称は敬称略させていただきました。

MGSDRV本体 (必須)

ドライバ本体です。MSX実機及びMSXエミュレータでMGS形式の音楽データを再生するときに必要です。

ソフト名MGSDRV ver.3.20
使用OSMSX-DOS2
作者Ain./Gigamix
リソース 原版 MGSDR320.LZH 2003.12.21, 10906 Bytes
再圧縮版 MGSDR320.ZIP 2019.11.04, 11045 Bytes

ご注意: ver.3未満は当チームもコンテンツを確保していないためメンテナンスを行っておりません。

MGSC(楽曲データの作成)

MGS用のMML(.MUS)からMGS形式データファイル(.MGS)を生成するコンパイラ。MGS形式データファイルの作成時に必要なソフトです。

ソフト名MGSC ver.1.11
使用OSMSX-DOS
作者Ain.
リソース 原版 MGSC111.LZH 1994.02.21, 17523 Bytes
再圧縮版 MGSC111.ZIP 2019.11.04, 17317 Bytes

MGSEL(楽曲データの再生)

MGSELは、MGS形式データファイルを簡単操作で演奏できる、ミュージックプレイヤーです。

ソフト名MGSEL version 3.01v
使用OSMSX-DOS(DOS2推奨)
作者Ain.
リソース 原版 MGSEL01V.LZH 1994.04.04, 27396 Bytes
再圧縮版 MGSEL01V.ZIP 2019.11.04, 27559 Bytes

MGSF(MGSELの曲名一覧を作成)

ソフト名MGSF
使用OSMSX-DOS
作者サイバラ
リソース 原版 MGSF00G.PMA 1999.09.15, 5632 Bytes
再圧縮版 MGSF00G.LZH 2019.11.04, 5854 Bytes
再圧縮版 MGSF00G.ZIP 2019.11.04, 5964 Bytes

DMシステム2(BASIC環境で楽曲データの再生)

DMシステム2は、MSX BASICに強力な開発ライブラリを追加する「拡張BASICシステム(ミドルウェア)」で、MGS形式データファイルのBGM演奏機能を標準搭載しています。

自作のBASICゲームプログラム等にDMシステム2を組み込むことで、例えばゲームBGMの演奏にMGS形式データが利用可能です。その際、MGSDRV本体やMSX-DOSを組み込む必要はありません

DMシステム2を用いたプログラミング方法等、詳しくはDMシステム2 ホームページをご覧ください。

ソフト名DMシステム2 組み込みキット+BGMプレイヤー 最小インストールパッケージ
使用OSMSX BASIC ver.2.0以降
作者Gigamix
リソース ds2_mgsdrv_player.dsk 2019.11.03, 737280 Bytes
ds2_mgsdrv_player.zip 2019.11.03, 29858 Bytes
ソフト名DM-SYSTEM2 Utility Disk 開発向けパッケージディスク
使用OSMSX BASIC ver.2.0以降
作者Gigamix
リソースDMシステム2のダウンロードページへ

DMシステム2専用 BGMドライバ BGM-MGS 単品(DMシステム2にプリインストール済のものです)

その他の演奏ソフト (プレイヤー)

MGSEL以外にも、MGSDRVに対応した演奏ソフトは数多く存在しています。お好みでどうぞ。

ソフト名MSP version 1.01+(Plus)
用途MGS形式データファイルを演奏する簡易プレイヤー
使用OSMSX-DOS2
作者Ain.
リソース 原版 MSP101P.PMA 1999.09.15, 3584 Bytes
再圧縮版 MSP101P.LZH 2019.11.04, 3684 Bytes
再圧縮版 MSP101P.ZIP 2019.11.04, 3783 Bytes
ソフト名MultiPlay-X (MPX) ver.1.13
用途MGS, MPK, MuSICA, OPXの4形式に対応したプレイヤー
※ver.1.12では、MGSDRV ver.3.19以降を認識しない現象が報告されています。1.12のご利用には、この下にある非公式修正パッチをお試しください。
使用OSMSX-DOS
作者たっく!
リソースMPX113.LZHMSX Resource Center
ソフト名MPXPATCH
用途MPX ver.1.12用・MGSDRV ver.3.19以降を認識しなくなる現象の非公式修正パッチ
使用OSMSX-DOS+MPX ver.1.12
作者ごりぽん
リソース MPXPATCH.LZH 2020.01.22, 3132 Bytes
MPXPATCH.ZIP 2020.01.22, 3294 Bytes
ソフト名MuPLAY ver.2.41
用途MGS, MIO, MPK, 勤労5号(MuSICA)の4形式に対応したプレイヤー
使用OSMSX-DOS2
作者SAKA
リソースMUPLAY.LZHFSW倉庫
ソフト名EDCOM3 3.24
用途FM-BIOS, MGS, MIDI, 勤労5号(MuSICA)の4形式に対応した拡張BASIC
使用OSMSX BASIC ver.2.0以降
作者杉山 夏樹
リソース作者のページへ
ソフト名XMGS ver.0.7
用途MGSDRVをBGM演奏に使える拡張BASIC
使用OSMSX BASIC ver 2.0以降
作者たろさん
リソースXMGS07.LZHFSW倉庫
ソフト名MSXplug(in_msx.dll)
用途MGS, MPK, MuSICA, OPLLDriver, MoonBlaster, kssなど各種MSXプラットフォームの音楽データに対応したWinamp向けプラグイン
使用OSWindows
作者Digital Sound Antiques
リソース作者のページへ
ソフト名Winamp
用途各種データ形式の音楽データに対応したプレイヤー(これにMSXplugをインポートします)
使用OSWindows
作者Winamp SA
リソース作者のページへ
ソフト名KbMedia Player
用途各種データ形式の音楽データに対応したプレイヤー(これにMSXplugをインポートします)
使用OSWindows
作者Kobarin
リソース作者のページへ

開発支援・その他

MGS形式データファイルの作成時に便利なソフト、および関連のソフトです。

ソフト名MGSDRVプログラムインターフェイス仕様書(ver3.15用)
用途外部からMGSDRVを使用するためのマニュアル
作者Ain.
リソース 原版 MGSDRSPC.LZH 1994.01.25, 11969 Bytes
再圧縮版 MGSDRSPC.ZIP 2019.11.04, 11550 Bytes

■v3.xx データフォーマット 解析資料(@ym2413さん)

■GB音源の波形メモリデータを、SCC音源の波形メモリデータ(MGSDRV形式)に変換するスプレッドシート(@sdhizumiさん)

■SCC音色エディタ(@garyさん)

■SCC音色作成ツール「S-Cube」(@WizardOfPSGさん)

ソフト名MGSCNV version 2.02
用途MGS v2.xx形式のデータファイルをv3.00形式へ変換する
使用OSMSX-DOS
作者Ain.
リソース 原版 MGSCV202.PMA 1992.10.21, 2688 Bytes
再圧縮版 MGSCV202.LZH 2019.11.04, 2759 Bytes
再圧縮版 MGSCV202.ZIP 2019.11.04, 2864 Bytes
ソフト名MGSARC version 1.01
用途拡張子MGSの音楽データを圧縮/展開するユーティリティー
使用OSMSX-DOS
作者Ain.
リソース 原版 MGSARC01.PMA 1993.01.17, 7168 Bytes
再圧縮版 MGSARC01.LZH 2019.11.04, 7107 Bytes
再圧縮版 MGSARC01.ZIP 2019.11.04, 7171 Bytes
ソフト名VCDCNV
用途MuSICA用音色ファイル(*.VCD)をMGS用のMMLソースリスト(*.MUS)へ変換する
使用OSMSX-DOS
作者いたろう
リソース 原版 VCDCNV.PMA 1994.07.02, 2176 Bytes
再圧縮版 VCDCNV.LZH 2019.11.04, 2342 Bytes
再圧縮版 VCDCNV.ZIP 2019.11.04, 2522 Bytes
ソフト名MGSRC version 1.11
用途MGS形式データをMMLへ逆コンパイルをする
使用OSMSX-DOS
作者MOGU & Ain.
リソースMGSRC111.PMA @FSW倉庫
ソフト名MGSMIS ver.1.03_c
用途マシーンID、逆コンパイル不可フラグを付与する
使用OSMSX-DOS
作者MOGU & Ain.
リソースMGSMIS03.PMA @FSW倉庫
ソフト名ANIMECHA
用途MGSDRVをBGM演奏に使えるSCREEN5専用グラフィックエディタ
使用OSMSX-DOS
作者TEMPEST
リソースAM200.ZIP @MSX Resource Center
ソフト名MMDMGS.COM / MMDMGSP.COM
用途MMDのメモリブロックを使って常駐, MMDMGSで常駐させたMGSDRVを使ってMGSファイルを演奏
使用OSMSX-DOS2
作者にゃんTAC
リソースMMDMGS01.LZH ※2020年現在は不明
ソフト名MGSQCV for MSXView
用途常駐したMGSDRVをMSXView上からコントロールするDA(デスクアクセサリ)
使用OSMSX turbo R および MSXView
作者いーた
リソースMGSSQV.LZH ※2020年現在は不明

アーカイブファイルの展開方法

パソコン通信時代に流通していたMSX関連のアーカイブファイルは古くから PMArc形式(拡張子 .PMA) または LZH形式(拡張子 .LZH) が多く採用されていました。それぞれの圧縮ファイルを展開するには、展開(解凍)ソフトが必要です。これらの圧縮ファイルを展開するソフトはいくつか存在しますので、インターネットで探してみてください。

バージョンアップ履歴

3.19→3.20 (2001.10.12)
  • Z80/5.37MHzモードへの対応が不完全だったので修正した
3.18A→3.19 (2001.9.12)
  • パナソニックFS-A1FX/WX/WSXZ80/5.37MHzモードに対応した (清野まさきさん、ありがとうございます)
3.18→3.18A
  • バージョン番号が3.17のままだったので修正
3.17→3.18
  • スロット構成によってはSCCが鳴らなくなってしまうバグを修正した
  • /Sxオプションによるスロット設定値のミスを修正した
  • メンテナンスをGIGAMIXに委託

MGSDRVはオリジナルの開発者のAin.氏がMGSDRV関連のソースリストをすべて紛失してしまったことで開発が終了しました。当チームはパソコン通信時代にたまたまMGSDRVのソースリストを分けていただいていた為、そのソースリストを利用してver.3.18以降をリリースしています。

とは言え、再生プログラム以外はソースリスト・関連データの消失につき仕様不明という状態ですので、MGS形式の仕様を把握する作業やMMLコンパイラの制作作業等、当プロジェクトを継続するにはリソースが足りません。ご協力いただける方がいらっしゃいましたらぜひ情報提供をお待ちしています。

ToDo

既知のバグ情報、未確認情報

ご迷惑をおかけします。


  1. Ain.氏は現在MSXフリーソフトウェアのサポートを一切行っておりませんので、MGSDRVに関するご質問は当チーム @nf_ban(主宰) または @goripon_tw(プログラム担当) までお寄せください。

  2. SCCはコナミ株式会社のウェーブ音源ICです。

  3. MSXマガジン永久保存版1のMSXPLAYerMSX-DOS2が起動しないため、MGSDRVは常駐できません。また、他の演奏ソフトを用いてもSCC音源は発声しません。永久保存版2、同3をご利用下さい。

マジカルラビリンスRemix 昔MSXで作ったパーティーゲーム

 1997年、このようなパーティーゲームMSXパソコン用に制作していました。

対戦プレイ可!遺産相続バラエティ

 父の危篤がきっかけで莫大な遺産の相続権を求め、4兄弟が同じフィールドで激しくバトル。もちろんどの兄弟よりも速くゴールしなければならない。途中、フィールドのあちこちに落ちている5種類のファンキーなアイテムを駆使して、誰もよりも速く勝利をつかもう!

いますぐ遊ぶ!

Webブラウザで遊ぶ

下の画像をクリックすると、WebMSXで「マジカルラビリンスRemix」を起動します。 マジラビOP

ダウンロードして遊ぶ

[gm] ダウンロードセンター - マジカルラビリンスRemix

見どころ

4人同時プレイ可能!

MSX2で驚異の、4人同時プレイを実現しました。パーティーゲームはもとより、接待ゲームにもピッタリです。友達がいないときは、かなり人間臭く、そして賢くなったコンピュータがあなたのお相手を。

リアルタイム・アニメーション

最大・秒間30フレームのアニメーション(小さいけど)がゲーム性に大きく関与しています。もちろん4人独立にアニメーションします。* turboR時

戦略性に飛んだアイテム

アイテム数は前作そのままに、重ねがけ(連続)で使うとより絶大な効果を発揮するフィーチャーを追加。『地雷付き落とし穴』、『ニセの旗』、『タバスコ飲み溜め』…等々、あいつに勝つためのテクニックを身につけましょう。

[MSX]マジカルラビリンスRemix大会・決勝

動作機種

対応周辺機器

  • 各種ジョイスティック/ジョイパッド (アタリ仕様2ボタン)
  • MSX用4ポート拡張マルチタップ「PCCM忍者タップ」
  • MSX-MUSIC (FM音源)
  • Pana Amusement Cartridge(バッテリーバックアップ, セーブデータの保存用)
  • MSX標準 16ドット漢字ROM(漢字ROMを搭載しない機種のゲーム内テキスト表示用。または DMシステム2 対応の各種周辺機器を用意することで回避できます)
  • MSX-View付属 漢字カートリッジ(FS-A1GT内蔵 12ドット漢字ROM, ゲーム内テキスト表示用)
  • MSX-DOS2と拡張RAMカートリッジ(ディスクキャッシュ用)

「マジカルラビリンスRemix」はBASICソフト開発支援ツール、DMシステム2 で制作されたソフトです。 www.gigamix.jp

あらすじ

 スプルア山脈の片田舎に、貧しい4つ子の兄弟が暮らしていました。兄弟はたいへん仲が良いものの、母親とは幼いころに死別、頼りの父親も最近は具合がよろしくありません。兄弟達は父親に代わり、いつも一緒に畑を耕す毎日です。

 ある晴れた日、兄弟の一人が偶然にも畑の中から古ぼけた筒を掘り出しました。中を開けて見てびっくり。それは我が家の古き言い伝え、祖先が戦乱の地から逃れるために保存したと言われる「隠された遺産」のありかを示した地図だったのです。

 父親は考えた挙げ句、兄弟達へ言いました。知力・体力・時の運。己の力をすべて出し切り、一番優れている息子一人に我が家の「隠された遺産」を探す権利を与えよう。そして「隠された遺産」を見つけることができたなら、その息子に遺産のすべてを相続する…と。

 そのこと以来、父は重い体にむちを打つように、試練の場(なぜか迷路)の用意に没頭しました。日に日に弱々しくなってゆく父の姿を見て、あのときの言葉が『遺言』であることを、兄弟達は本能的に感じて涙が止まりませんでした。

 時は満ち、試練の場が完成しました。仲良しだった4兄弟はお互いの根性のあさましさを悟りつつも、醜い争いを始めたのです。

 大好きな父のためにと言うか、むしろ自分のために…。

マニュアル

近日公開予定

制作の経緯

 MSXパソコン業界の専門誌として最後まで刊行されていた「MSX・FAN」が1995年に休刊になることが事前に読者へ通知され、当時のMSXユーザー・ファンにとって最大の情報源が断絶されることとなり、事態を重く受け止めていました。MSX市場の縮小をみて他の機種へ「鞍替え」するユーザーも現れ始めました。

 休刊の1年前より異例のカウントダウンが行われる中、「MSX・FAN」はMSXに関するサークルや同好会の紹介を掲載し始め、アマチュアコミュニティへの誘導を行いました。その結果、同誌の休刊後も全国各地で群発的にMSXオンリーのイベントやオフ会が開催される運びとなりました。

 当クラブ(Gigamix)は元々MSX専用パソコン通信ネットワーク「ザ・リンクス(The LINKS)」の或るBBSに参加するネットワーカーで構成されていました。この頃はパソコン通信というローカルネットワークが点在してはいたもののインターネットは家庭に普及していませんでした。Mファンの休刊とともにネット(パソコン通信)とリアルの垣根を越えてクラブ連携が活性化し、当クラブも連携して各地でイベントへ出展参加して、ユーザーさんと親交を深めることとなります。

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PCCM忍者タップ
 そんな中、東京のMSX系クラブ「PCCM」さんが、MSXで利用できる4ポートのマルチタップ「忍者タップ」を開発しました。いわゆる「同人ハードウェア」です。「忍者タップ」はハードウェアは完成したものの対応ソフトウェアはこれから拡充、という状態でした。ハードがあってもソフトが無ければ意味がないわけで、当クラブは「忍者タップ」対応のパーティーゲームを作ることにしました(前作の「マジカルラビリンス」)。

 リアルタイムで4人同時プレイできるゲームは当時のMSXではたいへん珍しく、好評でした。とは言え、これは人間4人でプレイすること前提で組まれているため、4人揃わないとプレイヤーの一つや二つがまったく動かなくて面白さに欠けることが度々指摘されました。

 そこで、コンピュータの思考ルーチンを追加し、ゲームシステムをブラッシュアップしたうえで一人用モードを追加した続編(今作「マジカルラビリンスRemix」)を制作しました。これはイベント会場でパーティーゲームとして活用され、けっきょく700本くらい流通しました。現在でも古参のMSXユーザーが知っているかもしれない「マジラビ」とは、今作の「Remix」のほうかと思います。

MSX・FAN」が遺したもの

 1995年のMファン休刊以後は企業主体ではなくアマチュアユーザー主体の活動へつながってゆきます。「忍者タップ」が1996年、当クラブの「マジラビRemix」が1997年です。その後の定例イベントを経たのち企業からリリースされた2大プロダクツ…2002年のMSXPLAYer(ソフトウェアエミュレータ)、2006年の1chipMSX(ハードウェアエミュレータ)は、そのアマチュア活動の一部が結実したものです。

pc.watch.impress.co.jp

ascii.jp

game.watch.impress.co.jp

igcc.jp

 この記事を書いているのは2020年ですが、2020年のMSXシーンは1周廻って「MSXがいま熱い」と言わんばかりの活況ぶりです。高速で高性能な開発ツールが整備され、ソフトウェア開発もハードウェア設計も昔に比べ圧倒的に省力化されました。また、旧来のMSXユーザーが加齢して本業や子育ての忙殺から解放されつつあります。かくして、国内・海外問わずMSXのROMカートリッジを自ら生産する人が後を絶たない状態になりました。

 MSX規格を提唱していたアスキーは市場の縮小により早々にMSXマガジンの休刊を決め、兼ねてからアマチュア作家のコンテンツ(ファンダム、AVフォーラム、FM音楽館、ほほ梅麿のCG等)を多数掲載してコミュニティの維持に奮闘していたMSX・FAN誌が最後の最後で個人の力に委ねる流れを作った流れがあったおかげで、今の活況ぶりがあるのではないかと私は思ったりして感慨深くなります。

MSXパソコンの画面をHDMIでテレビに映せる「FRAMEMEISTER(フレームマイスター)」

【2016.12.13 12:30更新】「フレームマスター」の生産終了が発表されました。欲しい方はお急ぎを!
※当記事のオリジナルは、2014年10月13日 11:00に公開されましたが、ちまちま更新しています。

先月末に遅い夏休みを1日取得できたので、長年放置してあるMSXパソコンをどうにかしようと、納戸から引っ張り出して清掃作業を。

清掃すれば多分動くだろうとは思っていたけど、よくよく考えると、昔のMSXパソコンは今のテレビに映す手段が無いではないか。アナログ端子が廃止され、HDMI業界標準となったからだ。

そんな俺に画期的なハードウェアが発売されていた。

マイコンソフトの「FRAMEMEISTER(フレームマイスター)」

http://www.micomsoft.co.jp/xrgb-mini.htm

20141013_framemeistrer

実はフレームマイスターの公式サイトには「MSX」の文字が何処にも書かれていない。MSXパソコンで利用可能かは分からなかった。たぶん問題ないはずだが、もしかして動作非対応なのか?とも考えた。

悩んだ末、買った。とても良かった。

試行錯誤はしたが結論から言うと、HDMIしか装備されていない昨今のテレビにおいても、昔のMSXパソコン・FS-A1STの画面が高画質で表示できるようになった。

21pinアナログRGB端子で接続すると、ドットが四角く見える!

欲していた画質は、まさにこれ。SCREEN0:WIDTH80がまともに使える環境が欲しかった。画面の遅延は殆ど感じられない。とても満足。

これなら、ゲームはもとより、再びMSXを利用してプログラミングや創作活動することもできるはず(あとは個人の努力次第)。

これを実現するために、アマゾンで「RGBケーブル」も買った。

20141013_rgbcable_1

まさか2014年の今、21pinのRGBケーブルの新品がアマゾンで買えるとは思わなかった。

20141013_rgbcable_2

RGBケーブルは全盛期のものに比べたら細くしなやかに曲がるようになっていた。しかし端子はすべて揃っていた。

RGBケーブルはフレームマイスターへ直接接続できない。フレームマイスター付属の変換コネクタを組み合わせて接続する。

20141013_rgbcable_3

フレームマイスターを買ったからには、RGB接続が正義である。S端子では価値が半減、もったいないよ。未だにこのようなニッチなソリューションを市場に提供していただけることに感謝し、大切に使ってゆきたい。

フレームマイスター側の設定

  • 画質モード…標準モード
  • HDMI出力モード…1080_60p

テレビ側の設定

  • 機種名…東芝REGZA 40J7
  • 画面入力モード…HDMI
  • 映像メニュー…ゲーム
  • コンテンツモード…ノーマル
電波新聞社 FRAMEMEISTER DP3913515

電波新聞社 FRAMEMEISTER DP3913515

 
MSX2,MSX2+用 RGB21ピン接続ケーブル

MSX2,MSX2+用 RGB21ピン接続ケーブル

 

事の顛末

ブログの最終執筆日は、2007年1月。いま現在、2014年10月。その間、子供が生まれ、いわゆる子育て世代の一員となり、家庭の事情で殆ど何も手つかず。

そもそもブログの書き方を忘れた。かつてMSXでプログラミングした知識もほとんど忘れた。2011年3月11日、東日本大震災が発生した。レトロPCコレクションの一部が破損した。家が震災で傾き、転居を余儀なくされた。引越の際に荷物は減らしたが、レトロPCが入った段ボール箱はつい最近まで開封すらしなかった。

日本ではテレビの規格が変わった。いわゆる「地デジ化」に伴い、テレビ受像機の物理的交換作業が全国的に行われた。世界的には、DMCAAACSが規定され、映像信号のデジタル化が進む一方でアナログ信号の端子は排除されることとなった。

「2014年以降はD端子への出力を全面禁止」,次世代光ディスクの著作権保護方式が固まる【訂正あり】
(日経テクノロジーオンライン, 2005年12月20日)

アナログで出力できる機器が減るのだから、それに対応する入力側の機器も減って当然である。斯くして、昭和の映像端子は、2014年においては「コストカット」の対象となった。ビデオ入力端子・S端子D端子コンポーネント端子・アナログRGB…旧来のアナログ端子は家電から次々と姿を消し、HDMIへ集約された。今や家庭用のテレビはHDMIしか装備されないケースも現れつつある。

そしてMSXである。MSXで採用された映像出力端子は、すべてアナログ出力であった。RF、コンポジッドS端子、21pinアナログRGB。どれも2014年現在では「死んだ」端子となった。唯一コンポジットについては普及率の高さゆえに未だ手厚いサポートがある状態だが、まぁ映るだけましの最低画質。さらに1chipMSXですら映像出力はVGA(D-sub 15pinアナログRGB)であり、昨今のテレビでは映せない状況になっていた。

清掃作業は頓挫した。掃除した昔のMSXパソコンを動作確認したくとも、テレビに映せない。

そんな中、「FRAMEMEISTER(フレームマイスター)」が発売された。発売元がマイコンソフトだから、「分かっている」人が開発しているハードウェアなことは分かっていた。勿論、買った。

しかし、当初、アナログRGBでは映らなかった。

21pinRGBケーブルは2本所有していたが、どちらも音声は流れるが映像はまったく映らなかった。

どこかが断線、っぽいが、ケーブルの断線を修理できるスキルは持ち合わせていないし、フレームマイスターの設定にミスがあるのかもしれない。

仕方が無いのでS端子で接続したら、映像が出力された!

うちのFS-A1STは正常動作していることが判明し、とりあえずはホッとした。

恐らく殆どの方は、この画質が確保できたら十分実用的と感じるだろうとは思う。しかしこれはS端子が装備されているFS-A1WSX、FS-A1ST、FS-A1GT、1chipMSXの4機種だけが受けられる恩恵であり、それ以外の機種ではコンポジット端子で接続することになる。

コンポジットではご覧の有様である。昭和の先人はこの画質でゲームはおろかプログラミングも行っていたようだが、今は2014年である。この画質ではフレームマイスターを利用する意味が無いのではないだろうか。コンポジットをアップスキャンするだけなら他の安いコンバータが幾らでも存在する。

補足すると、V9938以降のVDPに追加された「AVコントロール機能」によって画面の左右と上下が微妙に揺れることで、ヤマハ製VDPにありがちな色のにじみが消え、コンポジット出力で画質が向上する。PCエンジンのような画面出力に近いかもしれない。ただしこれはMSX2以降のMSX BASIC上でしか設定できないので、プログラミングする際におすすめ。ROMカートリッジのゲームを遊ぶ等の用途には適用できない。

その後、RGBケーブルを買い直し、接続したら綺麗な映像が映し出された。

「フレームマイスター」の生産終了が発表されました

【2016.12.01 18:00更新】「フレームマスター」の生産終了が発表されました。欲しい方はお急ぎを!

参考文献

 

MSXパソコンの画面をHDMIでテレビに映せる「FRAMEMEISTER(フレームマイスター)」 - Gigamix Online

レトロゲーム機の映像を最近のテレビで美しく映せる便利グッズ。生産中止が決定したので欲しい人はお早めに!

2016/12/09 11:41

MSXパソコンの画面をHDMIでテレビに映せる「FRAMEMEISTER(フレームマイスター)」: GIGAMIX NEWS HEADLINE

7年ぶりのブログ。21pinアナログRGBは正義!もの凄く今更で恐縮ですがこの記事は移転しました。→http://gigamix.hatenablog.com/entry/2014/10/13/110000

2014/10/13 15:05

祝・開局『ワイドFM』を聴くための『SIMフリースマホ』新提案

今週のお題「今年買って良かったモノ」

【2016.12.06 17:00更新】私の所有する「ZenFone 2 Laser」も「ワイドFM」対応になり、感激しています!(後述)
※当記事のオリジナルは、2015年12月2日 に公開されましたが、ちまちま更新しています。

愛用していたタブレット端末が故障し、代替目的で買ったSIMフリーAndroidスマホが想像以上に良かったので、タイムリーな「ワイドFM」の話題を混ぜて紹介。

あっ、MSXとは関係ない記事です。

ワイドFMとは

簡単に言うと、電波が入りにくくなった昨今のAMラジオ放送を、FMでも聴けるようにする「FM補完放送」の仕組み。関東地方では、TBSラジオ文化放送ニッポン放送の3局が2015年12月7日(月)より放送開始。

放送局 AM周波数 FM周波数
TBSラジオ 954 kHz 90.5 MHz
文化放送 1134 kHz 91.6 MHz
ニッポン放送 1242 kHz 93.0 MHz

http://www.widefm.jp/www.widefm.jp

しかしこのワイドFM、新しい周波数(旧アナログテレビ 1~3chの帯域)に対応するラジオでなければ聴くことができない。「地デジ化」が実施された2011年7月以降に発売された受信機器でワイドFMを聴くなら、機器の買い替えが必要なケースもある。

ワイドFM対応機器の一覧表はニッポン放送のサイトが一番詳しそうだが…やはり昭和な雰囲気が佇むのは否めない。

www.1242.com

スマホなら「radiko」もあるけどね

尤も、今はスマホ全盛の2015年。4G LTE通信によるストリーミングが当たり前のものとなり、誰でも生中継配信できてしまう。昔ながらのラジオは勢いを落とす中、スマホアプリ「radiko(ラジコ)」によってラジオの需要をかろうじてスマホ世代へ繋いでいるところ。

radiko.jp

とは言え、通信速度を下げて通信コストを抑える「格安SIM」と、スペックを落として端末コストを抑える「SIMフリースマホ」がじわじわと普及しつつある。これまでのスマホ利用では金銭的負担が大きく、性能はそこそこだが低価格でスマホを利用したい人達に好まれている。格安航空会社(LCC)と既存の航空会社(FSC)の違い、みたいなもの。

ワイドFMにも対応!FM受信機能が搭載された「SIMフリースマホ

日本では珍しいが海外ではFMラジオ放送の受信機能が搭載されているAndroidスマホがいろいろある。日本のような高速モバイル通信がまだ整備されていない諸外国では、FMラジオも重要な情報インフラの一つ。

そんな折、日本でも普及し始めたSIMフリースマホで、FM放送が受信できる端末が発売された。ASUSの「ZenFone」シリーズ。

  • ZenFone 5 (A500KL)
  • ZenFone 2 (ZE551ML)
  • ZenFone 2 Laser (ZE500KL) ※システムアップデートでワイドFM対応に!(後述)
  • ZenFone Selfie (ZD551KL)
  • ZenFone Zoom (ZX551ML)
  • ZenFone Go (ZB551KL)
  • ZenFone 3 (ZE520KL) ※システムアップデートでワイドFM対応に!(後述)
  • 他のZenFone シリーズにもFMラジオ受信機能があるかもしれませんが未確認です

私はZenFone 2 Laserを購入。いやー、これは今年買って良かったものの一つとなった。

(補足)ASUS製品以外にも以下のようなスマホがFMラジオの受信に対応しているようです。

SIMフリーか否かはここでは言及しません。また、SIMの利用国によって対応する帯域が変化し、ワイドFM使用可能・不可能が変わるようです。ご自分の目で確かめてください。

使い方

イヤホンケーブルを用意

ZenFone シリーズのスマホでFM放送を聴くには、まず先に何かしらイヤホンケーブルをスマホに繋げる必要がある。イヤホンケーブルがアンテナ代わり。その後、専用アプリを起動し、チューニング。

f:id:nf_ban:20151202194906j:plain:w320

「FMラジオ」アプリを起動

ZenFone シリーズにプリインストールされている「FMラジオ」アプリを起動する。

f:id:nf_ban:20151202190832j:plain:w240

このとき、イヤホンを接続していないとアプリが警告を出して起動しない。

f:id:nf_ban:20151202190857j:plain:w240

起動後の画面はこんな感じ。アイコンを見れば何をタップすれば何ができるかはおよそ想像できるだろう。

f:id:nf_ban:20151202190847j:plain:w240

ワイドFMに対応する帯域のリージョンへ変更

「帯域の選択」で「日本」から「ヨーロッパ」へ変更すると、ワイドFMが受信可能となる。「日本」の設定ではワイドFMの周波数に届かない。

f:id:nf_ban:20151202190908j:plain:w240

リージョン 対応周波数 ワイドFM
デフォルト 76.0~90.0 MHz 非対応
ヨーロッパ 87.5~108.0 MHz 対応
アメリカ 87.5~107.9 MHz 非対応!?
日本 76.0~90.0 MHz 非対応

一見「アメリカ」の周波数でもワイドFMを受信できそうな気がするが、アメリカの周波数は0.2MHz単位で奇数と決められており、日本で周波数の末尾が偶数な局は受信できない。「アメリカ」より、0.1MHz単位でチューニングできる「ヨーロッパ」設定のほうが都合がよろしいかと。

既存のFM局を受信する際は「日本」を選択する。やや面倒くさいが、そういう仕様である。
【2016.10.06 更新】ZenFone シリーズの場合、システムアップデートを行うと、日本の設定で「ワイドFM」対応になる機種があります。(後述)

チューニング

左右の▲アイコンをタップすれば、周波数を増減できる。更新マークっぽいアイコンをタップすると、受信可能な周波数をスキャン(一括検索)する。

f:id:nf_ban:20151202190904j:plain:w240

受信できる周波数は、画面下部に一覧表示される。ここをタップしてチャンネルを切り替えることもできる。

お気に入りの周波数を保存

専用アプリでは、お気に入りの周波数を5件まで登録することも可能。既存のFM局と合わせたら最早5件じゃ足りねーよ!

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MVNOでの運用に最適

ぶっちゃけ、radikoがあればワイドFMは不要である。なにしろ、FMラジオなんていう前世紀の代物など当然対応しないApple様のiPhoneは、日本での普及率がダントツの6割ですし、FMラジオ搭載機能が付いたスマホユーザー自体が珍しい。

だが待って欲しい。radikoアプリを常用すれば大量のパケット通信が発生し、パケット通信量や通信料金に影響を与えてしまう。MVNOを使うような節約家の方々なら、パケ消費量の高いアプリは利用を躊躇するのではありませんか?

わざわざモバイル通信を発生させてパケットを消費しなくても無料でFM放送を受信できるのだから、MVNOを使うような節約家の方々にピッタリではありませんか?

イヤホンは本体に付属するので無料。ラジオを聴くためのパケット通信も不要で、無料。radikoのインストールも不要。radikoで発生する「放送のタイムラグ」や「著作権対策による内容差し替えや無音状態」も、FM放送では発生しない。最高じゃないか!

インフラの二重化は有益。災害時にも役立つはず

FM放送と4G LTEの両方とも使えることは海外はもとより日本国内でも有用だ。

FM放送の受信状況が悪ければradikoを使えば聴けるだろうし、モバイル回線が使用不能になったり通信制限が発生するようなケースではFM放送に切り替えて聴ける。インフラの二重化は特に災害時に役立ってくれるだろう。

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インフラをどちらか一つに決めて使う必要も無い。せっかく両方使えるのだから、用途に応じて両方使えば良い。

FMラジオアプリのアップデート希望

本当なら既存局と新局の両方をカバーする「日本の新しい周波数」に対応したアプリのアップデートが欲しいところだが…これは難しいですかなぁ。ZenFone 2 Laserの場合「FMラジオ」アプリはGoogle Playに登録されておらず、OSやファームウェアのアップデートに期待するしかない。

リージョンの切り替え作業無しで全て聴けるのが理想なんですけどね…ASUSさん、なんとかなりませんか!?

【2016.10.06 更新】システムアップデートで「ワイドFM」対応に!

10月のシステムアップデートにより、日本の設定だけで「ワイドFM」ラジオが聴けるようになりました!もし ZenFone シリーズの機種をお持ちの方は、これを期にアップデートしてみてはいかがでしょうか?

【2016.10.07 更新】ZenFone 3のFMラジオアプリも「ワイドFM」対応に!

ASUSフラグシップモデル「ZenFone 3」のFMラジオアプリも「ワイドFM」対応である旨が発表されました!

もう、買っちゃえ!誰も止めやしない!

「ワイドFM」と「SIMフリースマホ」、どちらにも興味があるなら「ZenFone シリーズ」のAndroidバイスは本当にオススメです。ワイドFMを聴きたいからSIMフリースマホを購入したって、手段と目的がめちゃくちゃだけど、別にいいじゃないですか!