Gigamix Online

懐かしの8bitおもちゃPC「MSX」を骨までしゃぶり尽くそう。MSXの最新ニュース、ブログ、自作ソフトの配布など。

Webアプリ多め!ネットで見つけたMSX関連ツールまとめ

 ほとんど忘備録。好みの問題でグラフィック方面多めです。Webアプリならスマホでも動いちゃう、かも!?

閲覧系アプリ

MSX BASIC Viewer(BASICプログラムビュアー)

 Webブラウザ上でMSX BASIC形式のファイルを閲覧できる、Webアプリ。MSXのフォントがWebフォント化されていて、本来は表示できないGRAPH文字も読める!

www.minagi.jp

MSX BASIC VIEWER(BASICプログラムビュアー, jig.jp版)

 Webブラウザ上でMSX BASIC形式のファイルを閲覧できる、Webアプリ。IchigoJamで知られる、株式会社jig.jp 創業者&会長・福野泰介さんが作成。

fukuno.jig.jp

MSX Graphic Viewer(画像ビュアー)

 Webブラウザ上でMSXの画像ファイルを閲覧できる、Webアプリ。BSAVE形式・COPY形式に対応。

www.minagi.jp

特設:Webブラウザで動くMAGローダー

 個人的に思い入れがあるのでコーナー化。MSXのBSAVE画像を2DDのフロッピーへ大量に保存するため、何らかのデータ圧縮をかけていました。特にMAGフォーマットは可逆圧縮が可能だしMSXにも対応していたので'90年代当時は大変重宝していました。

RECOIL - Retro Computer Image Library(各種レトロPC用画像ビュアー)

 Webブラウザ上でMSXを含む465種類もの各種レトロPC用画像ファイルを閲覧できる、Webアプリ。MSX向けとしてはBSAVE形式・グラフサウルス形式のほか、MAG・MAKI・PI・PICといった'90年代の日本のパソコン通信で流通したファイル形式にも対応しているのが凄い!

recoil.sourceforge.net

JavaScript PIC/Pi/MAG/MAKIファイルローダー

 Webブラウザ上で動作する、PIC/Pi/MAG/MAKIファイルローダー。

raimeiji.s1006.xrea.com

HTML5 まぐろーだー

 Webブラウザ上で動作する、MAGローダー。MSXのSCREEN7画像は縦方向が半分に潰れます。

emk.name

画像作成・画像変換系アプリ

SCREEN2 画像変換 for MSX

 Webブラウザ上で任意の画像ファイルをSCREEN2の画像データへコンバートできる、Webアプリ。変換に用いるデフォルトカラーをMSX1(TMS9918)または MSX2(V9938)のどちらかを選択できます。

nazo.main.jp

SCREEN4 画像変換 for MSX

 Webブラウザ上で任意の画像ファイルをMSX2用SCREEN4の画像データへコンバートできる、Webアプリ。上のSCREEN2画像変換との違いは、SCREEN2の場合はデフォルトカラーで色変換するのに対し、SCREEN4は元画像の使用色から取捨選択された16色で変換されることです。

nazo.main.jp

SCREEN10+SCREEN5合成ツール

 MSX2+の自然画モードであるSCREEN10の画像とSCREEN5の画像を合成して、1つのデータで保存できる、MSX-DOS用アプリ。

TinySprite(スプライトエディタ)

 Webブラウザ上でMSX用スプライトデータをデザイン・出力できる、Webアプリ。スプライトデータはDATA文で出力されます。

msx.jannone.org

EDIO(PCGエディタ)

 Webブラウザ上でMSX1用多色刷り(いわゆるSCREEN1.5モード)の ドット絵を作成できる、Webアプリ。

www.nyaonyao21.com

Image To Font for MSX(フォントコンバータ)

 Webブラウザ上で任意のフォント画像からMSX用フォントファイル(BSAVE形式のバイナリーデータ)を作成できる、Webアプリ。

nazo.main.jp

MSX Screen 2 - Tiles & Maps Generator by Sagaz(マップエディタ)

msx.sagaz.es

Dithertron(汎用レトロPC向け画像コンバータ)

8bitworkshop.com

音系

PSG Pad(PSGエミュレータ

 Webブラウザ上でMSX BASICのPLAY文で用いるMMLを記述してPSGをエミュレートして発音する、Webアプリ。MSXマガジン「究極のPSGシステム」のMMLにも対応しているのが芸が細かい!

www.minagi.jp

lc2msxmml(LovelyComposer→MMLコンバータ)

 LovelyComposerで作成した楽曲データ(拡張子 .jsonl)を、MSX BASICのPLAY文で用いるMMLへ変換する、Windowsアプリ(Python実行環境も可)。

KansasEncoder for MSX(テープ音シミュレータ)

 Webブラウザ上でBASICプログラムをCLOAD音へ変換できる、Webアプリ。"PLAY"ボタンを押すと、ピーーーー、ギョロギョロギョロっと懐かしの音がします。

fukuno.jig.jp

開発・プログラミング系アプリ

MSXPen(MSX向けプログラミング環境)

 言わずと知れた、Webブラウザ上でMSX向けプログラミングが行える、Webアプリ。MSX BASIC・Z80アセンブラで組める。行番号の自動入力、予測変換可能。URLのシェアリングもできる!

msxpen.com

8bitworkshop IDE(レトロPC向けIDE

 Webブラウザ上でMSXを含む各種レトロPC向けプログラミングが行える、Webアプリ。ROMイメージをZ80アセンブラC言語で作成できる!

8bitworkshop.com

JatoBAS(MSX BASICシミュレータ)

 Webブラウザ上でMSX BASICのプログラムをJavaScriptへ変換し実行できる、Webアプリ。いわゆるMSXエミュレータではありませんが…どういう仕掛けで動くの!?

msx.jannone.org

BiT =](Z80アセンブラ

 Webブラウザ上で稼働する、オンラインZ80 ASMエディタ。ニーモニック、待機状態/クロックサイクル、ラベルに関する情報をリアルタイムで表示可能 。

msx.jannone.org

MSX版「へぇボタン」ver.2.0 Flash黄金時代を懐かしみつつ19年ぶりにバージョンアップ

【はじめに】 アクセスありがとうございます。WindowsMacなどのいわゆるパソコン向け の「へぇ」ボタンは、ヨシナガさんの 僕の見た秩序。 にて配布しています。ここで配布するのは1985年頃に普及した MSXパソコン向け の「へぇ」ボタンです。MSXパソコンについては こちら をご覧下さい。

【2022.05.07更新】 ver.2.0をリリースしました。

【2022.02.09更新】 当コンテンツ配布ページをはてなブログへ移転しました。

【2003.12.11更新】 2003年11月30日に秋葉原で開催された「MSXわくわくパーク」というイベントにて「ATARI端子化1/1へぇボタン」と一緒に展示しました。

【2003.11.08更新】 バンダイから発売された「1/1へぇボタン」にATARI端子出力の改造を施した ATARI端子化1/1へぇボタン 第1号が完成しました!→ ローブリ国王さんのWebサイトはこちら。「ATARI端子化1/1へぇボタン」をMSXパソコンのジョイスティックポート1へ接続して当ソフトをご利用いただくとより臨場感あふれること間違いナシです!ぜひお試しください。

【2003.09.07】 このページを公開しました。

https://p.gigamix.jp/he-button-msx/cg/screenshot_he-msx.png

MSX版「へぇボタン」ver.2.0 初出は2003年ですが2022年になってまさかの音声合成が実現した喜びに感謝、19年ぶりにバージョンアップ。FM音源(MSX-MUSIC) or SCC音源をご用意ください! ダウンロード👉https://t.co/6zNXMkFdX8 ブラウザ(WebMSX)で遊ぶ👉https://t.co/1o6wFPJEyB#MSX #MSXplay #MGSDRV pic.twitter.com/aAHykozPOh — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2022年5月7日

あの番組でお馴染みの「へぇ」ボタンを、MSXで!

 「トリビアの泉」で使われている「へぇ」ボタンをPC上で再現するのが2003年頃のインターネットで話題騒然なので、流行に乗っかりたくて当時MSXで作ったものです。

ダウンロード

ソフト名MSX版「へぇボタン」ver.2.0
ハードMSX2(VRAM 128KB)、MSX2+MSX turbo R
推奨・MSX-MUSIC(FM音源 YM2413, OPLL)及び相当品、またはSCC音源(コナミの「スナッチャーサウンドカートリッジ)及び相当品
対応OSMSX-BASIC ver.2.0 以降
作者nf_ban(Gigamix)
リソース ディスクイメージ HE-MSX_2.DSK 2022.05.07, 737280 Bytes

マニュアル

  1. SPACEバーかジョイパッドのトリガAを押すと「へぇ」音でカウントします。
  2. カウントは20以上進みませんので、ESCキーかトリガBでリセットしてください。
  3. プログラムを止めるには、CtrlキーとSTOPキーを同時に押してください。

ver.2より:

「へぇ」と叫ぶ音声合成データの出力先音源を任意に決定できるようにしました。

  • FM音源とSCC音源の両方が利用可能な場合、利用する音源を選択できます。
  • FM音源またはSCC音源のどちらかが存在する場合、それぞれを利用します。なお、SPACEキーを押しながら起動すると、PSG音源を利用します。
  • FM音源とSCC音源のどちらも存在しない場合は、PSG音源を利用します。

謝辞

 「僕の見た秩序。」のヨシナガさん、面白いもの(へぇFlash)を創作してくださり有難うございます。MSXのへぇボタンを作る原動力になりました。他のプラットフォーム向け「へぇボタン」アプリは「僕の見た秩序。」で紹介されています。

www.dfnt.net

ATARI端子化1/1へぇボタン

 「1/1へぇボタン」というジョークグッズがバンダイから2003年に発売される程度には、「トリビアの泉」は当時大人気のテレビ番組でした。

これはバンダイから2003年に発売された「1/1へぇボタン」というおもちゃです。元々は電池駆動なのですが、MSXのATARI端子から電源を摂ってへぇボタンをトリガーA、カウントリセットボタン(前面の小さい青のポッチ)をトリガーBに割り当てた改造品を或る方からいただきました。 pic.twitter.com/RkmwMzeAGu — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2022年2月9日

 で、この「1/1へぇボタン」をATARI端子(=MSXジョイスティックポート)へ接続できる改造を施したブツをローブリ国王さんに作っていただきました。これをMSX版「へぇボタン」で使うと、雰囲気出ますね!!

MSXturboR専用の「へぇボタン」もある(へぇ)

 MSXパソコン向け「へぇボタン」は、K-ichiさんの作成によるMSXturboR専用の「へぇボタン」もあります。

k-ichi.blogspot.com

 納期優先(乗るしかない、このビッグウェーブに…状態)で私(nf_ban)が素早く作ったものと違い、こちらは高品質です!

2022年現在の心境

 ここ以降の文章は、2022年2月9日以降に書いています。

 各種デバイス上で動作する「へぇボタン」アプリのムーブメントは2003年8月頃に発生し、当時の2ちゃんねるや各メディアを通じて「ネットのお祭り騒ぎ」と化しました。「へぇボタン」アプリの始祖であるFlash版へぇボタンはまさに当時のFlash黄金時代の申し子でありました。

 そんなFlashAdobeが2020年にクローズすることになろうとは当時夢にも思いませんでした。Flashはあれはあれで当時のマルチプラットフォーム環境の理想郷でありました。FlashAdobeの寡占を嫌ったWeb業界(主にAppleiPhone非対応)によって終息しましたが、2022年現在Appleのやっていることはある意味AdobeFlash)よりも独善的かもしれません。

www.nicovideo.jp

nlab.itmedia.co.jp

 まさか私(nf_ban)が作ったMSX版へぇボタンが由来であると思われるコンテンツが トリビアの泉のWikipedia に載ることになろうことなど勿論予想だにしませんでした。(念のためお伝えしますが、私はWikipediaの編集をしていません!)

 ネットのムーブメントは鮮度が命です。iPhoneビッグウェーブさんの如く、このビッグウェーブに乗るためには1秒でも速くコンテンツを完成させる必要がありました

 なので、まずはミドルウェアとしてDMシステム2を採用し、そこからすぐに実現できることを目指しました。ドット絵を描く工数を短縮するためにあえてSCREEN3を採用し、「へぇ」と喋るPCMデータの加工と実装の手間を省くため、音声ではなくMGSDRVのBGMデータで代用してみたり…と今見ると荒削り以外の何者でもありませんが、2003年当時のベストを尽くした結果がああいう形となりました。

 2022年の今はあの頃よりやれることが増えていますから、リベンジしたらクオリティは多少上がるとは思うんですけどね…と思っていたら(後述)

2022年5月7日:ver.2.0のリリース

 音声は…当初(2003年, ver.1.0)はPSGで適当に作りました(すいません全然似てませんでした)。その後2022年にMDPCさん制作の「MGSDRV MSXplay 音声合成データ変換ツール」が公開され、非力なMSXでもBGMドライバ(MGSDRV)経由でサンプリング出力が可能らしいとの話を聞きつけ軽い気持ちで試してみたら「へぇ」が喋るように聴こえてきて表現力が格段にアップしました!

MDPCさんの「MGSDRV MSXplay 用の音声合成データ変換ツール」を使って、昔作ったMSX版「へぇボタン」に「へぇ」の音声データを組み込んでみたら技術の進化を感じずにはいられなかった!これ凄すぎ!turboRでもZ80モードで動いているからMSX2はもとよりMSX1でもいけるかも?#MSX #MSXplay #MGSDRV pic.twitter.com/z7SQIwx4ge — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2022年5月5日

 上の動画、「HE.MGS(ver.1の音声データ)」を「HEE.MGS(音声合成の仮データ)」へ入れ替えただけで、もう全然違う!!

 2003年当時はブラウザでMGSDRVのMMLを手軽に制作する環境(MSXplay)も存在していませんでしたし、SNStwitter)で気軽に発表する場も存在していません。2003年当時やりたかったことが技術の進化により実現に至ったことを嬉しく思い、2022年、実に19年ぶりにバージョンアップすることにしました。制作環境や発表の場を提供してくださる皆様に感謝申し上げます。

 「MGSDRV MSXplay 音声合成データ変換ツール」のダウンロードは こちら

製品情報

  • 初出:2003年
  • 対応ハードウェア:MSX2(VRAM 128KB)、MSX2+MSX turbo R
  • メディア:2DDフロッピーディスク 1枚
  • コピーライト表記:© 2003,2022 Gigamix, All rights reserved. DM-SYSTEM2 © Gigamix All rights reserved. MGSDRV © Ain./Gigamix

千葉日報ニュースっぽく見せる、MSX版「千葉の某ニュース」

【2022.05.04 22:00更新】 ver.2.0をリリースしました。

 ウン十年前にチバテレ(千葉テレビ)で放映されていた夕方のニュース番組「千葉日報ニュース」のオープニング(ジングル)があまりにも恐怖過ぎることで今でもテレビやネットで度々話題になるため、当時の雰囲気を味わえるジョークプログラムにしてみました。

https://p.gigamix.jp/chiba-no-bou-news/cg/chiba-no-bou-news_title.png

千葉日報ニュースっぽく見せる、MSX版「千葉の某ニュース」https://t.co/l0XOCbHZop pic.twitter.com/n6qsgSl1cm — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2022年5月4日

ダウンロード

ソフト名MSX版「千葉の某ニュース」ver.2.0
ハードMSX2(VRAM 128KB)、MSX2+MSX turbo R
要:MSX-MUSIC及びその互換品、MSX標準漢字ROM及びその互換品
対応OSMSX-BASIC ver.2.0 以降
作者プログラミング・グラフィック:nf_ban(Gigamix)
BGMデータ作成:焼飯太郎
BGMデータ制作環境(MSXplay)提供:DSA
協力:ものすごく沢山
(敬称略)
リソース ディスクイメージ CHIBNOBO.DSK 2022.05.04, 737280 Bytes

バージョンアップ履歴

  • 2022.05.04 22:00:ver.2をリリース。
  • 2022.05.04 12:00:ver.1をリリース。

マニュアル

  • MSXにまつわる千葉のローカル嘘ニュースがランダムで表示されます。
  • スペースキー または ジョイパッドのAボタン…次のニュースを表示します。
  • ESCキー または ジョイパッドのBボタン…ニュースを終了します。

千葉日報ニュースとは

 作者(nf_ban)の幼少期には夕方18時から千葉テレビで放送されていた、千葉日報社を情報源とするニュース番組です。当時の「千葉日報ニュース」は、文字とアナウンサーの音声のみで伝えるシンプルな番組でした。

youtu.be

 今でもテレビやネットで度々話題となっているのが、このオープニングジングル…とにかくなぜか怖い曲調なんですよ。未だ脳裏に焼き付いているんですよ。

#昭和生まれっぽい発言をしろ 「千葉日報ニュース」怖さは抜群?ねとらぼさんでも話題!オープニング曲怖すぎだろ伝説のローカル番組「千葉日報ニュース」がYouTubeで復活 - ねとらぼ https://t.co/PMlMegMEVB @itm_nlabさんから #チバテレ — チバテレ【公式】 (@chiba3ch) 2016年4月27日

 近年はマツコ・デラックスさん(千葉県出身)出演のテレビ番組「月曜から夜ふかし」で千葉日報ニュースが取り上げられたことで、全国的に知ってる人は知っている状態になっています。

今さらですが、某「夜ふかし」な番組で、チバテレと千葉日報ニュースを取り上げて頂いてたんですね…しかもトレンド入り。ありがたや。割と社内でも「伝説の番組」となっています😅ねとらぼさんでも記事にしていただいてました♪#チバテレ #千葉日報ニュース #千葉日報 #月曜から夜ふかし https://t.co/YaymJAYrQt — チバテレ【公式】 (@chiba3ch) 2019年3月24日

【千葉の英雄】先日「ジャガー星に帰還した」と発表された千葉のご当地ミュージシャン #ジャガーさん 。実は #月曜から夜ふかし でのブレーク直前、キャスターとして「#千葉日報ニュースβ」という番組に出演してもらっていました。懐かしの映像と、当時の秘話をお伝えします。https://t.co/e7HbRQpFrB — 千葉日報 (@chibanippo) 2021年10月18日

 一時期YouTubeで「千葉日報ニュースβ」と称して復活の兆しがありましたが、2022年現在は放送されていません。

www.youtube.com

MSX版「千葉の某ニュース」制作の裏側

 なお、コンテンツ制作時に作成した各種素材データはディスクイメージの「MAKING」ディレクトリに保存してありますので、興味がある方はどうぞご確認ください。

ミドルウェア:DMシステム2

 MSX BASICに拡張命令を追加することでプログラミングしやすくなる、MSXパソコン用ミドルウェアです。今回は元々のBGMデータ(MSXplay=MGSDRV用楽曲データ)を再生するだけでなく、日本語表示、パレットアニメーション処理、キー入力機能(DMM)、圧縮データの展開(BPE)、BSAVEヘッダの付かないバイナリデータを直接メモリへ転送するなど多方面に活躍し、開発期間を大幅に短縮できました。

RAM メモリマップ(ver.2)

アドレス サイズ 用途
0000 - 2FFF 12288 DMシステム2本体(その1)
3000 - 307F 128 パレットデータ(CHIBNOBO.PL5)
3080 - 365F 1504 圧縮画像データ1(CHIBNOB1.BPE)
3660 - 383F 480 圧縮画像データ2(CHIBNOB2.BPE)
3840 - 397F 320 圧縮画像データ3(CHIBNOB3.BPE)
3980 - 3A2F 176 圧縮画像データ4(CHIBNOB4.BPE)
3A40 - 3CBF 640 音楽データ(CHIBANIP.MGS)
3CC0 - 3F7F 704 (未使用)
3F80 - 3FFF 128 ニュース既読フラグ 0:未読、1:既読)
4000 - 7FFF 16384 DMシステム2本体(その2)
8000 - BFFF 16384 MSX BASIC用フリーエリア
C000 - C53F 1344 フォントドライバインストーラ(FNT-NEKO.BIN)
C540 - D7FF 4800 テキストデータ(CHIBNEWS.TXT)
D800 - FFFF 10240 MSXシステムが使用

VRAM メモリマップ(ver.2)

SCREEN5を採用。

ページ 用途
ページ0 開始画面・終わりの画面
ページ1 ニュース画面
ページ2 12px角フォント「東雲ねこいらず」フォントデータ(その1)
ページ3 12px角フォント「東雲ねこいらず」フォントデータ(その2)

解説

 関連データは基本的にいわゆる裏RAMへ配置し、BASICフリーエリアの消費を抑えるようにしました。DMシステム2の場合、3000h~3FFFhまでの4KBに空きエリアがあります。

 当クラブ謹製のBPEデータ圧縮ツールを用いるとBSAVEヘッダが搭載された状態でファイルが保存されます。BLOAD命令でメモリへ転送する分には都合が良いのですが今回は裏RAMに転送するためBLOAD命令は利用できません。替わりにDMシステム2の「CALL LOAD」命令を利用するのですが、CALL LOAD命令はデータそのもの(BSAVEヘッダも含め)をメモリへ転送するため逆にBSAVEヘッダが余計なデータと化してしまいます。

 BSAVEヘッダをキャンセルして裏RAMへ転送するには _LOAD(<ファイル名>,<転送先アドレス>,,7) というように、先頭からのオフセット値を指定する(この場合は7バイト読み飛ばす)ことで解決できます。

 今回特徴的な機能として、最大64px角まで1px単位で縦横の文字サイズを変更できる「日本語表示機能」を使いました。MSXの場合日本語環境にシフトJISコードを採用しているので、Windowsでニュースのテキストデータを作成する際にシフトJISエンコードで保存しています。

 今回は拡大文字と太字装飾・文字間調整の機能を使いました。PUT KANJI命令や漢字BASICのPRINT命令では実現できない表現が可能となりました。また、漢字ROMが搭載されていない機種(主にMSX2)でもニュースが読めるようにJIS第1水準の12px角フォント(通称:「東雲ねこいらず」)をVRAMの10000h以降へ配置しフォントドライバを変更することで、MSX2以上のあらゆる機種でお楽しみいただけるよう配慮しています。

製品情報

  • 初出:2022年
  • 対応ハードウェア:MSX2(VRAM 128KB)、MSX2+MSX turbo R
  • メディア:2DDフロッピーディスク 1枚
  • コピーライト表記:DM-SYSTEM2 © Gigamix All rights reserved. MGSDRV © Ain./Gigamix

祝・開局『ワイドFM』を聴くための『SIMフリースマホ』新提案

今週のお題「今年買って良かったモノ」

【2022.04.02更新】私の所有する「Zenfone 8」もFMラジオ機能が搭載されていましたので更新します。

※当記事のオリジナルは、2015年12月2日 に公開されましたが、ちまちま更新しています。基本的には2015年12月時点の知識となっています。2022年現在は「ラジスマ」

愛用していたタブレット端末が故障し、代替目的で買ったSIMフリーAndroidスマホが想像以上に良かったので、タイムリーな「ワイドFM」の話題を混ぜて紹介。

あっ、MSXとは関係ない記事です。

ワイドFMとは

 簡単に言うと、電波が入りにくくなった昨今のAMラジオ放送を、FMでも聴けるようにする「FM補完放送」の仕組みです。関東地方では、TBSラジオ文化放送ニッポン放送の3局が2015年12月7日(月)より放送開始されました。

放送局 AM周波数 FM周波数
TBSラジオ 954 kHz 90.5 MHz
文化放送 1134 kHz 91.6 MHz
ニッポン放送 1242 kHz 93.0 MHz

http://widefm.jp/

 しかしこのワイドFM、新しい周波数(旧アナログテレビ 1~3chの帯域)に対応するラジオでなければ聴くことができません。「地デジ化」が実施された2011年7月以降に発売された受信機器でワイドFMを聴くなら、機器の買い替えが必要なケースがあります。

 ワイドFM対応機器の一覧表はニッポン放送のサイトが一番詳しそうだが…やはり昭和な雰囲気が佇むのは否めない。

www.1242.com

スマホなら「radiko」もあるけどね

 今はスマホ全盛の2022年。4G LTEや5G通信によるストリーミングが当たり前のものとなり、誰でも生中継配信できてしまう。昔ながらのラジオは勢いを落とす中、スマホアプリ「radiko(ラジコ)」によってラジオの需要をかろうじてスマホ世代へ繋いでいるところ。

radiko.jp

 とは言え、通信速度を下げて通信コストを抑える「格安SIM」と、スペックを落として端末コストを抑える「SIMフリースマホ」がじわじわと普及しつつあります。これまでのスマホ利用では金銭的負担が大きく、性能はそこそこだが低価格でスマホを利用したい人達に好まれている。格安航空会社(LCC)と既存の航空会社(FSC)の違い、みたいなもの。

ワイドFMにも対応!FM受信機能が搭載された「SIMフリースマホ

 日本では珍しいものの海外ではFMラジオ放送の受信機能が搭載されているAndroidスマホがいろいろあります。日本のような高速モバイル通信がまだ整備されていない諸外国では、FMラジオも重要な情報インフラの一つです。

 そんな折、日本でも普及し始めたSIMフリースマホで、FM放送が受信できる端末が2015年に発売されました。ASUS製のSIMフリースマートフォン「ZenFone」シリーズ。

名称 型番 発売日 ラジスマ 備考
Zenfone 8 ZA590KS 2021/08 非対応 -
ZenFone 6 ZS630KL 2019/08 対応 -
ZenFone 5Z ZS620KL 2018/06 非対応 -
ZenFone 5 A500KL 2018/05 非対応 -
ZenFone Zoom ZX551ML 2017/06 非対応 -
ZenFone 3 ZE520KL 2016/10 非対応 システム更新でワイドFM対応
ZenFone Go ZB551KL 2016/04 非対応 -
ZenFone Selfie ZD551KL 2015/09 非対応 -
Zenfone 2 Laser ZE500KL 2015/08 非対応 システム更新でワイドFM対応
Zenfone 2 ZE551ML 2015/04 非対応 -
  • 他のZenFone シリーズにもFMラジオ受信機能があるかもしれませんが未確認です

 私はZenFone 2 Laserを購入(後に5Z、8も購入しました)。いやー、これは2015年買って良かったものの一つとなった。

(補足)ASUS製品以外にも以下のようなスマホがFMラジオの受信に対応しているようです。

SIMフリーか否かはここでは言及しません。また、SIMの利用国によって対応する帯域が変化し、ワイドFM使用可能・不可能が変わるようです。ご自分の目で確かめてください。

「ラジスマ」の登場(2022年4月2日)

radisma.com

 「radiko+FM放送」のハイブリッド視聴アプリに対応するAndroid端末を「ラジスマ」対応機種と呼ぶようです。民法ラジオ各局のキャンペーンとしても展開されています。シャープのAQUOSシリーズが「ラジスマ」の筆頭機種となっています。

 ちなみに、FMラジオ受信機能が無い端末でも、「ラジスマ」非対応機種でも、radikoの視聴アプリとして利用できます。

play.google.com

使い方

イヤホンケーブルを用意

 ZenFone シリーズのスマホでFM放送を聴くには、まず先に何かしらイヤホンケーブルをスマホに繋げる必要がある。イヤホンケーブルがアンテナ代わり。その後、専用アプリを起動し、チューニングします。

f:id:nf_ban:20151202194906j:plain:w320

 この仕掛けにより、USB Type-C端子やBluetooth経由でイヤホンに接続するスマートフォンではFMラジオの電波を受信できない仕様です。

「FMラジオ」アプリを起動

 ZenFone シリーズにプリインストールされている「FMラジオ」アプリを起動します。

f:id:nf_ban:20151202190832j:plain:w240

 このとき、イヤホンを接続していないとアプリが警告を出して起動しませせん。

f:id:nf_ban:20151202190857j:plain:w240

 起動後の画面はこんな感じ。アイコンを見れば何をタップすれば何ができるかはおよそ想像できると思います。

f:id:nf_ban:20151202190847j:plain:w240

ワイドFMに対応する帯域のリージョンへ変更(ワイドFM非対応機種の場合)

「帯域の選択」で「日本」から「ヨーロッパ」へ変更すると、ワイドFMが受信可能となる。「日本」の設定ではワイドFMの周波数に届かない。

f:id:nf_ban:20151202190908j:plain:w240

リージョン 対応周波数 ワイドFM
デフォルト 76.0~90.0 MHz 非対応
ヨーロッパ 87.5~108.0 MHz 対応
アメリ 87.5~107.9 MHz 非対応!?
日本 76.0~90.0 MHz 非対応

一見「アメリカ」の周波数でもワイドFMを受信できそうな気がするが、アメリカの周波数は0.2MHz単位で奇数と決められており、日本で周波数の末尾が偶数な局は受信できない。「アメリカ」より、0.1MHz単位でチューニングできる「ヨーロッパ」設定のほうが都合がよろしいかと。

既存のFM局を受信する際は「日本」を選択する。やや面倒くさいが、そういう仕様である。
【2016.10.06 更新】ZenFone シリーズの場合、システムアップデートを行うと、日本の設定で「ワイドFM」対応になる機種があります。(後述)

チューニング

左右の▲アイコンをタップすれば、周波数を増減できる。更新マークっぽいアイコンをタップすると、受信可能な周波数をスキャン(一括検索)する。

f:id:nf_ban:20151202190904j:plain:w240

受信できる周波数は、画面下部に一覧表示される。ここをタップしてチャンネルを切り替えることもできる。

お気に入りの周波数を保存

専用アプリでは、お気に入りの周波数を5件まで登録することも可能。既存のFM局と合わせたら最早5件じゃ足りねーよ!

f:id:nf_ban:20151202190912j:plain:w240

MVNOでの運用に最適

ぶっちゃけ、radikoがあればワイドFMは不要である。なにしろ、FMラジオなんていう前世紀の代物など当然対応しないApple様のiPhoneは、日本での普及率がダントツの6割ですし、FMラジオ搭載機能が付いたスマホユーザー自体が珍しい。

だが待って欲しい。radikoアプリを常用すれば大量のパケット通信が発生し、パケット通信量や通信料金に影響を与えてしまう。MVNOを使うような節約家の方々なら、パケ消費量の高いアプリは利用を躊躇するのではありませんか?

わざわざモバイル通信を発生させてパケットを消費しなくても無料でFM放送を受信できるのだから、MVNOを使うような節約家の方々にピッタリではありませんか?

イヤホンは本体に付属するので無料。ラジオを聴くためのパケット通信も不要で、無料。radikoのインストールも不要。radikoで発生する「放送のタイムラグ」や「著作権対策による内容差し替えや無音状態」も、FM放送では発生しない。最高じゃないか!

インフラの二重化は有益。災害時にも役立つはず

 FM放送と4G LTEや5Gの両方とも使えることは海外はもとより日本国内でも有用です。

 FM放送の受信状況が悪ければradikoを使えば聴けるだろうし、モバイル回線が使用不能になったり通信制限が発生するようなケースではFM放送に切り替えて聴ける。インフラの二重化は特に災害時に役立ってくれるだろうと思います。

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 インフラをどちらか一つに決めて使う必要も無い。せっかく両方使えるのだから、用途に応じて両方使えば良い!!

FMラジオアプリのアップデート希望(ZenFone 2 Laser、2015年12月2日)

 本当なら既存局と新局の両方をカバーする「日本の新しい周波数」に対応したアプリのアップデートが欲しいところだが…これは難しいですかなぁ。ZenFone 2 Laserの場合「FMラジオ」アプリはGoogle Playに登録されておらず、OSやファームウェアのアップデートに期待するしかない。

リージョンの切り替え作業無しで全て聴けるのが理想なんですけどね…ASUSさん、なんとかなりませんか!?

【2016.10.06 更新】システムアップデートで「ワイドFM」対応に!

10月のシステムアップデートにより、日本の設定だけで「ワイドFM」ラジオが聴けるようになりました!もし ZenFone シリーズの機種をお持ちの方は、これを期にアップデートしてみてはいかがでしょうか?

【2016.10.07 更新】ZenFone 3のFMラジオアプリも「ワイドFM」対応に!

ASUSフラグシップモデル「ZenFone 3」のFMラジオアプリも「ワイドFM」対応である旨が発表されました!

もう、買っちゃえ!誰も止めやしない!

「ワイドFM」と「SIMフリースマホ」、どちらにも興味があるなら「ZenFone シリーズ」のAndroidバイスは本当にオススメです。ワイドFMを聴きたいからSIMフリースマホを購入したって、手段と目的がめちゃくちゃだけど、別にいいじゃないですか!

MSX版「仮装大賞パネル」

【2022.2.22更新】 ver.2.01をリリースしました。

 巷によくある仮装大賞のパネルをMSXパソコンで再現しました。皆さんの、謎の努力と技術の結晶により作られた、謎のコンテンツ。

https://p.gigamix.jp/kasoutaisho/cg/kasoutaisho_title.png

ダウンロード

ソフト名MSX版「仮装大賞パネル」ver.2.01
ハードMSX2(VRAM 128KB)、MSX2+MSX turbo R
要:MSX-MUSIC及びその互換品、コナミのSCCカートリッジ及びその互換品
対応OSMSX-BASIC ver.2.0 以降
作者プログラミング・グラフィック:nf_ban(Gigamix)
BGMデータ作成:焼飯太郎、たかを、gary、らいきんぐ!
BGMデータ制作環境(MSXplay)提供:DSA
SEドライバ提供:鈴見咲君高
協力:ものすごく沢山
(敬称略)
リソース ディスクイメージ KASOU.DSK 2022.02.22, 737280 Bytes

バージョンアップ履歴

  • 2022.02.22:ver.2.01をリリース。らいきんぐ!さんのスタートSE最新版を実装しました。
  • 2022.02.14:ver.2をリリース。システム改良による処理速度の向上、らいきんぐ!さんのスタートSEを実装しました。
  • 2022.02.07:ver.1をリリース。

マニュアル

  • スペースキー または ジョイパッドのAボタン…1点ずつカウントします。15点以上で「合格」。15点未満の状態で4秒間カウントしないと「不合格」。上限は20点です。
  • ESCキー または ジョイパッドのBボタン…リセットします。

BGMデータが誕生するまで

 日本人なら誰でも一度は観ているかもしれない歴史のあるテレビ番組「欽ちゃん&香取慎吾の仮装大賞」の各種サウンドエフェクトを、よりによってMSXパソコンの3大メジャー音源(PSG・OPLL・SCC)を使ってどこまで実物に近づけるか?という識者の方々による謎のチャレンジプロジェクトtwitterMSXクラスタで発生していました。

 昔懐かしの技術「MML」で作曲されたBGMデータは当クラブでメンテナンスしているMSX用ミュージックドライバ「MGSDRV」で再生可能なデータ形式であり、MMLの制作・実行環境であるWebサイト「MSXplay」上で次々とシェアされてゆくBGMデータのクオリティが日に日に向上していくさまをリアルタイムで見ていたため、ワクワクしながら行く末を見守っていました。行き着く先には、何が待っているのか…

伝説の始まり

 伝説はここからはじまる。

 元マイクロキャビンの新田さんに話が振られる(新田さんは最近MSXFM音源を用いた音楽活動を再開していた)。

不合格ジングルの誕生

 焼飯太郎さんがMMLを書き始める。

 初版のデータがついに公開される。ここから怒涛の勢いで識者の皆さんがわいのわいの語り始める(追いきれませんので上のツイートでTLを見てください)。

 たかをさんが、鐘の音を作り始める。

 ここで二人の合作になる。

 斯くして「不合格ジングル」完成!実機で鳴る音とは思えないクオリティ!

合格ジングルの誕生

 「不合格」があるのなら、「合格」も欲しくなる機運が高まる。

 焼飯さん、けっきょく作り始める(笑)

 合格ジングルに含まれるボワボワ…という特徴的な音。garyさんが波形を測定し始める。

 ここで、3人の合作となる。

 ティンパニが追加。これが隠し味のように効いてくる。

 「合格ジングル」完成!こちらも凄い完成度!

スタートSEの誕生

 たかをさん、「スタートSE」を作り始める(笑)

 今回は音が複雑に入り組んでいて難儀なようです。

 ほぼ完璧な音が完成したと思ったら。

 おもむろに新素材が投入される。その音源はとてもクリア。

 素材の音質向上で見えなかった要素が見えるようになり、今までの根底が覆る。

 試行錯誤を経ていよいよ完成に近づいたと誰もが思っていたタイミングで。

 らいきんぐ!さんが飛び道具を出してくる。使用トラックが a から e までということは、OPLL 5音で再生している!?

 原曲とほとんど見分けが付かない驚愕のMML

 一同騒然とする中、俺(nf_ban)がver.2をリリースするに伴い、らいきんぐ!さんのデータを実装。

 他の実機でも動いた!

 WebMSXでも動きます(turbo R推奨)。

 スマホiPhoneAndroid)でも、いけます!

 らいきんぐ!さんによる、スタートSEの改良版、リリース。ver.2.01にて実装。

次のミッション!?

 俺、一旦釘を刺す。

 DMシステム2開発者・ごりぽんさんの飛び道具が飛んでくる(笑)。デバイスデバイスドライバが作られちゃったら対応せざるを得ない!

つづく

MSXplayというツールで複数人での共作が出来るのはすごい件

 この一連の流れは、MSXplayで作ったデータを皆でシェアして改善点を出し合うというインターネット(SNS)と再生環境(スマホ・PC)があればこそ実現したことであり、MSXの実機そしてMGSDRVが全盛だった1990年代のパソコン通信ではこのスピード感は到底出せなかったわけです。MSXであれ技術が常に進化していることを肌で実感しました。

 MSXplayのWebサイトはこちら。→ https://msxplay.com/

「仮装大賞パネル」をMSXで作ってみる

 おもちゃメーカーのタカラが2004年頃に「仮装大賞パネル」という玩具というか一種のパロディグッズを発売していました。動画を一通り確認したところで、これは「DMシステム2」を使えば早く実装できるんじゃないか?という算段がありました。

 もう、作る気マンマンで作業する日曜日ですね。

 現状揃ってる素材でロジックを組んだ状態を動画で仮公開。想像以上にハッタリ度が高い!というか元のMGSデータのクオリティが凄すぎて、MSXから出る音の時点でもう面白くて笑える状態。

 焼飯さんからカウント音の素材をいただく。SEの素材が揃ったので、SE用のMMLを書きはじめる…

ver.1 公開

 せっかくだからMSXの実機で動作する様子をスマホで撮ってツイートしました。

 BGMデータ制作スタッフの皆さんからの喜びのコメント。俺(nf_ban)が勝手に組み込んだだけなんですけどね…

 音と映像のミックスでこんなに面白コンテンツになろうとは。

 いやね、ホント、こっちが聞きたい。

 ホントこれです。これ。

 ファッ!?!?

カウント音のバグ発見と修正

 9点の音、A+(B-) ではなく A ではないかという。

 なんと、A が正解でした。デバッグしなきゃ!!(ver.2で修正しました)

お店で展示されていた

懐かしの「へぇボタン」ムーブメントを思い出した

 実は去る2000年初頭に「トリビアの泉」の「へぇボタン」をコンピュータで再現する謎のムーブメントがインターネットで発生していました。

www.dfnt.net

 実は俺(nf_ban)も当時MSX版「へぇボタン」を作ってこのお祭りに参加していたのですが、今回の勢いは、かなりそれに近かったです!

gigamix.hatenablog.com

 ついでにMSX用へぇボタンで仮装大賞パネルを操作するという暴挙。「へぇ」するたびに仮装大賞パネルで音が出てくる。リセットボタンで再起動。奇しくもどちらも20点満点。UIが同じ!

MSX版「仮装大賞パネル」制作の裏側

 なお、コンテンツ制作時に作成した各種素材データはディスクイメージの「MAKING」ディレクトリに保存してありますので、興味がある方はどうぞご確認ください。

ミドルウェア:DMシステム2

 MSX BASICに拡張命令を追加することでプログラミングしやすくなる、MSXパソコン用ミドルウェアです。今回は元々のBGMデータ(MSXplay=MGSDRV用楽曲データ)を再生するだけでなく、鈴見咲君高さんのSEドライバによる効果音発声、VDPマクロ機能によるパレットアニメーション・フェードイン処理、キー入力機能(DMM)、圧縮データの展開(BPE)、BSAVEヘッダの付かないバイナリデータを直接メモリへ転送するなど多方面に活躍し、開発期間を大幅に短縮できました。

ver.1 メモリマップ

アドレス サイズ 用途
0000 - 2FFF 12288 DMシステム2本体(その1)
3000 - 30FF 256 パレットアニメーション用データ(KASOU.PL5)
3100 - 317F 128 VDPマクロ用データ(KASOUMCR.BIN)
3300 - 37FF 1152 不合格ジングル(KASOU1.MGS)
3900 - 3EFF 1536 合格ジングル(KASOU2.MGS)
4000 - 7FFF 16384 DMシステム2本体(その2)
8000 - BFFF 16384 MSX BASIC用フリーエリア
C000 - FFFF 16384 MSXシステムが使用

 関連データは基本的にいわゆる裏RAMへ配置し、BASICフリーエリアの消費を抑えるようにしました。DMシステム2の場合、3000h~3FFFhまでの4KBに空きエリアがあります。

 ちなみにこれらのバイナリデータはすべてBSAVEヘッダが存在していませんので、通常のMSX BASICでこれらをメモリへロードすることはなかなか容易ではないはずです。DMシステム2には「CALL LOAD」というなんでもかんでもファイルをメモリへロードする拡張命令が用意されていますので、BSAVEヘッダの有無を問わず出来上がったファイルをそのまま利用できます。

 パレットアニメーション用パレットデータ(KASOU.PL5)は、VRAMのパレットテーブル(32 bytes)と同一形式のデータを8個つなげたもので、グラフサウルスと同じ仕様です。

今回はパレットデータが分離されているので、画像パーツデータ(KASOU.SR5)はSCREEN5の256×212pxのビットマップデータしか入っていません(グラフサウルスでKASOU.SR5+KASOU.PL5をロードすると真っ黒のみのパレットが反映されて画面がブラックアウトするので地獄を見ると思います)。

 VDPマクロというのは、 BASICの処理と並列して独自にVDP操作を行うDMシステム2の機能の一つです。今回は画面のフェードインと合格時にパネルのランプを回転点灯する処理(パレットアニメーション)に用いています。ランプの点灯はVDPマクロで実行し、BASIC上ではキー入力の待機をしています。

ver.2 メモリマップ

アドレス サイズ 用途
0000 - 2FFF 12288 DMシステム2本体(その1)
3000 - 3FFF 4096 スタートSE(START.MGS)
4000 - 7FFF 16384 DMシステム2本体(その2)
8000 - CAFF 19200 MSX BASIC用フリーエリア
CB00 - CEFF 1024 不合格ジングル(FAILURE.MGS)
CF00 - D3FF 1280 合格ジングル(PASS.MGS)
D400 - D7FF 128 VDPマクロデータ領域(KASOUMCR.BIN)
D480 - D5FF 384 パレットデータ領域(KASOUPLT.BIN)
D600 - D7FF 512 SE用データ領域(KASOUSE.BIN)
D800 - FFFF 10240 MSXシステムが使用
  • 皆さんおまちかね「スタートSE」を実装しました。らいきんぐ!さんの2月11日付けの内容を採用しました。
  • 裏RAMだけでデータを配置することが不可能となったため、「スタートSE」以外のデータはすべてメインRAMへ配置しました。
  • メモリ管理を再設計し、かつBASICフリーエリアを拡大しました。
  • 素材画像は使用する領域で2分割して、DMシステム2のデータ圧縮・展開機能「BPE(Byte Pair Encoding)」を採用しました。27KB程度のベタ画像データが3KB程度の圧縮画像になりました。
  • 合格時の演出であるランプの点灯速度(パレットアニメーション)を速めました。実は、実際はもっと速い。
  • スタート時に合格ラインのランプが点灯するアニメーションも追加したのですが、ドットが足りずによく見えません!つらい。
  • アニメーション一つ追加によりパレットデータも一つ追加となりグラフサウルスとの互換性が失われたので、ファイルの拡張子も「.PL5」から「.BIN(単なるバイナリーデータ扱い)」へ変更しました。

 DMシステム2はどなたでも無料でご利用いただけます。→ https://gigamix.jp/ds2/

BGMドライバ:MGSDRV

 1990年代のパソコン通信の頃に流行した、MSX用ミュージックドライバです。PSG・FM音源(OPLL)・SCCの3音源に対応し、多彩な音楽表現を可能としました。前述のDMシステム2にMGSDRV(サブセット版)が内蔵されていますので、MSXplayで作成したBGMデータを実機のBASIC環境上で再生することができます。

 今回これを作ろうと思ったのも、完成度の高いMGSDRV形式BGMデータがMSXplayでシェアされていたからに他なりません。

 なお、KASOU1・KASOU2それぞれ元のMML内にカウント音(と演奏までの待ち時間)も含まれていましたが当方で削除し、すぐに演奏する状態でリコンパイルしたMGSDRV形式データをコンテンツで用いています。オリジナルのデータは「MAKING」ディレクトリへ保存しました。

 MGSDRVはどなたでも無料でご利用いただけます。→ https://gigamix.jp/mgsdrv/

SEドライバ:DM2SZMKO(SE-SZMK)

 得点をカウントする度に鳴る効果音の発声処理にDMシステム2のSE機能を用いています。今回採用した鈴見咲君高さんのドライバは当クラブ製のものとは違いMMLで記述することができるので、手軽にSEを発声することができました。合計20個のSEをBASICプログラムのDATA文で定義しています。

 DM2SZMKO(SE-SZMK)は以下のURLで配布中です。→ https://hp.vector.co.jp/authors/VA011751/MSXHIKID.HTM

製品情報

  • 初出:2022年
  • 対応ハードウェア:MSX2(VRAM 128KB)、MSX2+MSX turbo R
  • メディア:2DDフロッピーディスク 1枚
  • コピーライト表記:DM-SYSTEM2 © Gigamix All rights reserved. MGSDRV © Ain./Gigamix