2006年9月14日、任天堂は、次世代ゲーム機“Wii(ウィー)”についての発表会「Wii Preview」を開催しました。その席で、Wiiの発売日は12月2日、定価は25,000円…と発表されたのですが、私たちMSXユーザーにとっては今日は大きな記念日になりました。
Wiiのキラーコンテンツの一つであるレトロゲーム配信サービス「バーチャルコンソール」へ、1チップMSXの発売元でもあるD4エンタープライズが参入することで、任天堂のプラットフォーム上にMSXのゲームソフトが遊べることになりました。
気になるラインナップと価格は…?
バーチャルコンソールの参入メーカーはいわゆる大手のメーカーが軒を連ねており、MSXのゲームを語るには欠かせないコナミも参入が決定していますので、コナミのMSXのゲームはまあ当然のように配信されるでしょう。また、D4Eが運営するPC向けのレトロゲーム配信サービス「プロジェクトEGG」との連携も考えられますので、当時ファミコンに直接参入していなかったパソコン系中小メーカーのゲームもMSX用ゲームとして配信される可能性は高いです。さらに、人気によってはNECのPC-8801やシャープのX1、富士通のFM-7といった、いわゆる8bit御三家パソコンも参入されるかも(!?)しれません。
気になるMSXのソフトの価格は…MSXは(マイクロソフトMSX Licensing Corporationに支払われる)BIOSの版権料が含まれるのでファミコンと同等(500円)ってことは無いでしょうから、スーファミと同等(700~800円)くらいなんじゃないでしょうか。MSX BASIC自体の配信は…たぶん配信されないんじゃないかと思います。配信されたらBASICゲームがやりたい放題なのでユーザーとしては万々歳ですが、BASICの場合はストレージ(内蔵FlashやSDカード)へアクセスできないといった制限付きかもしれませんね。あと、任天堂岩田社長のHAL研時代の置き土産、HALNOTEも田代まさしのプリンセスがいっぱいもたぶん配信されない(笑)。
思えば1983年に勃発したファミコンとMSXの8bitゲーム機戦争からすでに20年もの時間が経過(結果はMSXの大敗)したのちに、まさか任天堂のゲーム機でMSXのゲームが遊べることになろうとは誰が予想できたでしょうか?任天堂のWebサイトにMSXの文字とロゴを観ることができるようになるなんて未だに夢なんじゃないかと思ったりします。任天堂とセガとハドソンのコラボレーションにも驚きましたが、今回の任天堂とMSXのコラボレーションは主にパソコンゲームに明け暮れていたゲーマーの方々に大きなインパクトを与えることになるでしょう。
というわけで、今日は20ウン年前からくすぶっていたファミコン対MSXの8bitゲーム機戦争が終結した、終戦記念日です。今のうちから25000円を用意して、12月2日のWiiの発売を待つことにしましょう。
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[gm] 任天堂ゲーマーの皆さんこんにちは!MSXがWiiのバーチャルコンソールへ参入
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もの凄く今更で恐縮ですがこの記事は移転しました。→http://gigamix.hatenablog.com/entry/2006/09/14/200023
2015/01/28 03:27