X68000には「MSXにおけるグラ2」に相当するような凄い成果はない?の続報の件
MSXで言うグラ2をX68000で、って緩い唯一無二なものってことですよね。俺はコナミとZOOMが思い浮かぶなぁ。生中継68、ジェノサイド…。変化球を出して良いなら、SFXVI。
— Takashi Kobayashi (@nf_ban) February 13, 2015
俺のツイートも捕捉されたらしい。
そもそもの話の発端がMSXユーザーからX68ユーザーへの煽りみたいになっちゃっているのが勿体ない。炎上して地を固める作戦かしら?
当時X68000を購入したのはその存在に未来を見出すことができ、そこそこ自由にお金を消費できた富裕層とアーリーアダプターであった。優秀な環境が優秀な人を呼び集め、現代の礎となる数多くの優秀なプロダクトを輩出した。しかしあれだけ活況だったX68000のコミュニティが一気にフェードアウトしたように見えるのは、Macintoshや高級機種などいつでも最強環境を手に入れることができる財力と、環境を選ばない知力を併せ持った優秀な人の集まりがコミュニティの主流だったからだ。猛者たちは単一の環境下に固執する必要が無かったのだ。
対して当時MSXパソコンを購入したのは少し意識高めだけどいわゆるフツーの人だった。何に使えるのか理解できないパソコンという代物に興味はあるが大金を払う価値は見い出せない、けど将来に役立ちそう…一般人のジレンマを解決するには絶妙な「妥協点」の価格設定だった。MSXでもパソコン通信を利用する動きは一部あったが、お金を自由に使えない若年のユーザー群にとってコミュニティの中心はパソコン投稿雑誌であり続けた。コナミのグラディウス2は、フツーの人ですらMSX(1)規格の性能限界と表現限界の両方を拡張した初めてのソフトウェアであると誰もが認知し、価格も安かったので誰もが購入した。
参考までに、1987年に発売されたX68000初代機(CZ-600C)の本体価格は369000円、専用モニタ(CZ-600DB)が129800円。対して、MSX2規格のパナソニックFS-A1Fは54800円、専用モニタの購入は任意だった(家庭用テレビに繋げられたので)。1987年は消費税がまだ無かった時代だが、2015年2月現在であっても45万円程度あればそこそこ良い買物ができるほどの高級品だ。
MSXユーザーがPC-88・PC-98・X68000などの高級機種を購入、或は「改宗」するような人は居れども、X60000ユーザーが低性能のMSXをわざわざ購入するようなケースは当時ほとんど見られなかったと思われる(まぁ完全に主観でしかないけども)。X68000には何でも実現できる自由があったが、MSXはありのままの制限を受け入れる覚悟が必要だった。身も蓋もないが、これも一種の格差社会であった。X68000とMSXではユーザーが消費できる金額に大きな開きがあり、それがプロダクトの品質とコミュニティの構成要素に直結していたのではないだろうか。
MSXパソコンも優秀な人材を輩出したPCである、と語られることがしばしば起きる。MSXパソコンによってフツーの人のITリテラシーをある一定レベルまで底上げしたと言い切ることはできるだろうが、猛烈に突き抜けた凄い人(エリート)は現れにくい環境だったのかもしれない。なぜ現れにくかったかと言えば、ハードウェアの性能が頭打ちかつ低性能であること(伸びしろにキャップが付いている状態)と、コミュニティの主力であるフツーの人ですらMSXは習得のハードルが高かったのではないだろうか。
MSXでも発売されていたの!?シリーズの件
2015.2.25、WiiUで配信開始。762円(税抜)→823円(税込8%)。MSX版と言えばおなじみ画面切り替え式。初代のシステムで2Pキャラ「ねずみこぞう」の姿を見たい奇特な人に! / “がんばれゴエモン! からくり道中|W…” http://t.co/djMuwIF7t5
— Takashi Kobayashi (@nf_ban) February 19, 2015
税抜762円って半端だなぁと思っていたが、消費税5%で800円となる価格だった。消費税が8%に上がったので823円となってしまった。
ここ最近はWiiでバーチャルコンソール化されなかったがWiiUで初めてバーチャルコンソール化されるゲームタイトルが続いている。また、ファミコンでも同名タイトルで発売されたものが選ばれている気がする。ファミコン版とMSX版の違いを楽しむニーズ、なのか。さすがにグーニーズも火の鳥 鳳凰編もキングコング2も版権がらみでバーチャルコンソール化されることは難しいだろうけど…。
あっ、MSX版グラディウスがあるではないか。
2015.2.17、配信開始。500円(税抜)。クレー射撃でテンポよく皿を割り続ける気持ちよさ。ちょいちょい遊びたくなる絶妙なスルメ感! / “「プロジェクトEGG」,スポーツ3種目に挑む「ハイパースポーツ2(MSX版)」配信 -…” http://t.co/DI5fQHbSd0
— Takashi Kobayashi (@nf_ban) February 19, 2015