去る11月21日、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEJ)は、PSPのシステムソフトウェアの最新版となるVer.3.00を公開し、PLAYSTATION 3を経由してPLAYSTATION Networkタイトルのダウンロードができるようになりました。
この「PLAYSTATION Network」ではPS1や他のレトロゲームを配信するサービス、ゲームアーカイブスが存在しますが、コナミが過去にPS1向けにリリースした「コナミアンティークス MSXコレクション Vol.1」と「コナミアンティークス Vol.2」の2本が、去る11月22日よりゲームアーカイブスにて配信されています。
回りくどい説明になってしまいましたが要は、コナミのMSXゲームがPS3を経由してPSPへダウンロードできるようになった、ということです。いわゆる次世代ゲーム機によるレトロゲームのオンライン配信サービスに関しては、任天堂のWiiや、マイクロソフトのXBOX 360でも同様のサービスがありますが、MSXというプラットフォームに絞って言えば一応、任天堂よりもソニーのほうが先にMSXのゲームを配信したことになりました。
オンラインによるソフトの配信価格は一本525円。「コナミアンティークス」の場合、ソフト1本でMSXのゲームが10本入っているので、1本あたり52.5円!そう考えればこれはなかなか良心的な価格。ただし、PS1版で発売されていた当時はMSX実機よりも処理速度が若干遅く、場面によってはもたついたりしていたので、実機さながらの完璧な移植(エミュレート)とはお世辞にも言えませんでした。逆に今回のPSP版では実機より若干速いという話題が上がっており、なかなか判断に苦しむ状況ではあります。
ちなみに「Vol.1」「Vol.2」それぞれに収録されているゲームソフトは、Wikipediaに詳しい解説があります。
現段階でPLAYSTATION 3とPSPを繋げられる人はほとんど居ないと思われますし、今は1チップMSXのことで頭がいっぱいなこととは思いますが、たまにはPS3とPSPのことも思い出してあげて下さい。