Gigamix Online

懐かしの8bitおもちゃPC「MSX」を骨までしゃぶり尽くそう。MSXの最新ニュース、ブログ、自作ソフトの配布など。

RAM RIDERの中の人はMSXユーザー

ところでMSXユーザーの皆さん、RAM RIDER は聴いてますか?恥ずかしながら自分、クラブに足を運ぶ身でありながらうちのゲストブックで紹介されるまで存じ上げませんでした。

その、RAM RIDERのWebサイトにて、驚くべき記述が!

スクリーン12!?

え!スクリーン12!?SCREEN 12の意味が理解できるアーティスト は、なかなか居ませんよ!?

MSXのギミック満載なバイオグラフィー

ロゴ

RAM RIDER は、中学生のときMSXとデジタルシンセを購入 しトラック制作を開始(FS-A1GT らしい。MIDIあるしね!BASICMMLとか書いていたのかなぁ?)、以後DJとして精力的に活動。浜崎あゆみELT、V6 などのアーティスト作品に参加するだけでなく、UNDER17POARO などヲタ方面にも親睦が深く(笑)、UNDER17とのコラボレーションCDで提供した楽曲が「天罰!エンジェルラビィ RAM's 1st turboR mix」(turbo Rって!!)。

そして、

RAM RIDER「FROM RR(12.10)」より:

スクリーン12は自然画モード(今日は駄文です)

「国産」という言葉はそのジャンルによって微妙に響きがかわってきますね。食料品ではアジア、欧米と比較しても高いステイタスを指し示す言葉、自動車でいえば技術的に最先端をいくもののメルセデスBMWなどと比較すると少し劣るかんじのトーンだろうか。コンピュータの世界で国産、といえば真っ先に浮かぶのは、TRONかなあ。この辺は突きつめるとプロジェクトXの世界になってしまうけど、"国内メーカーの共同プロジェクト"という言葉に僕は弱い。そして国産共同プロジェクgといえばプロフィールにも載せている国産パソコンMSXだ!だ!っていわれましても。アスキーからMSXマガジンが復刊したりワンチップの開発が進んだり、最後のモデルA1GT(MIDIポート搭載パソコン!)の生産が終了して10年、一部でかなり盛り上がっています。昔のチラシのスキャンみてるだけで目がウルってしまうよ。あとココとか。

自身の日記にこう記すなど、MSXユーザーの視点で見ると もう黙っていられないネタばかり です。今 1チップMSX の話題が出せるアーティストは、世界中探してもRAM RIDERさんアナタしか居ません!

MSXで育ったアーティストが表舞台へ!感慨深いなぁ

幼い頃にMSXパソコンを使っていたユーザーが、大人になって続々と活躍の場に現れるという事実に、同じ一ユーザーとして嬉しく思います。お節介でも応援したくなるものですよ。もともとクラブ好き(しかし年齢には勝てず最近は出不精)なnf_banですが、早速 Amazonさん で出たばかりの新譜を1枚ゲットしたとですよ(たぶん届くの明日だな!)。

MUSIC

MUSIC

 

しかも今度の大晦日に幕張メッセで開催される年越しイベント「COUNTDOWN JAPAN 04/05」で皿を回すそうで。くそー!メッセなんてうちからチャリンコ圏内ですよ!これを知っていたら大晦日に予定なんか入れなかった!(T_T)

RAM RIDERファンの皆さん!これがスクリーン12だ!

全国1千万人のRAM RIDERファンの9割方は「スクリーン12」とは何ぞや!?と思い、残り1割のMSXユーザー(多すぎないか?)なら「あぁあぁ、色化けするアレね」と思うことでしょうね。詳しい解説をし始めると大変なことになるので大雑把にご説明すると…。

スクリーン12(SCREEN 12)とは、「MSX2+」という15年前に作られた昔のパソコンの規格において沢山の色(19268色)を使うための画面設定のことです。

HB-F1XDJ

これは、そのパソコンの一つ「HB-F1XDJ(ソニー, 1988年)」。MSXパソコンの多くは本体とキーボードが一緒になった「一体型」で、家のテレビに繋げて使いました。詳しくは こちら

今じゃケータイの待受画面ですらフツーに26万色とか使えますが、昔は256色程度でも大変ゼイタクな時代で、そんな当時に「より自然な色が表現できる設定」という意味で「自然画モード」と名づけられたんです。が、色数は多いものの特殊な方法で色の指定を強いられる「自然画モード」は、当時は活用法がなかなか見出せず利用価値がゼロに等しかったのです。

そして時代は21世紀、Windows PCが全盛の 今頃になって ようやく便利に使えるようになりました。今回はRAM RIDERの1st maxiシングル「MUSIC」のジャケット画像をお借りして、実際に「自然画モード」の画像を作ってみました。

変換中

BMP to MSX というWindows用アプリケーションで、Windowsのビットマップ画像をMSXパソコンの画像形式(BSAVE画像)へ変換。虹の部分をよく見ると分かるのですが、横4ドット毎に色がギザギザになってしまいます。これが自然画モードの特徴であり欠点なのですが、昔(15年前)はこんな画質でも55KBという少ないメモリで1万色以上を表現できたのは凄いことだったんですよ…誰も信じてくれないけど。

次にMSXパソコンで以下のようなBASICプログラムを組みます。

10 COLOR 15,0,0:SCREEN 12,2
20 BLOAD "RR.SCC",S
30 GOTO 30

このプログラムを実行すると、こんな感じで画面に表示されます。

FS-A1STで表示中

意外とイケる(はずだ)! 15年前のパソコンとは思えない高画質(ということにしておいて下さい)!

追伸

RAM RIDERさん、まさか「FROM RR」からgigamixへなどというリンクを貼っていただけるなんて…本当に感激です。ありがとうございました。m(_ _)m

それと、何様のつもりでおこがましくご提案させていただきますと、楽曲の一瞬にMSXBEEP音やPSGサウンドを混ぜたりすると、私たちMSXユーザー(や一部のChiptuneマニア)は それだけの理由で迷わずCDを買うようになります のでオススメですよ!(いや是非そうして下さいお願いします)

【12.21更新】

「MUSIC」をゲットしました。聴いてみたら、MSXユーザーならめちゃくちゃニヤニヤできる内容で大興奮!この音と知り合えたことに感謝!

※関係者各位: 記事にお気付きの点がございましたらご連絡下さい。