Gigamix Online

懐かしの8bitおもちゃPC「MSX」を骨までしゃぶり尽くそう。MSXの最新ニュース、ブログ、自作ソフトの配布など。

ネットで見つけたMSX向けフロッピーディスク・ディスクイメージ関連ツールまとめ

【2024.10.07更新】MSX0 Stack用のアプリケーション(diskchanger)を追加

【2024.05.21更新】DiskExplorer、L3 Disk Explorerを追加

【2024.05.15更新】FAT16 Floppy Disk Maintenanceを追加

 見つけ次第、随時追加します。

https://p.gigamix.jp/devmsx/cg/floppydiskimage-tools_title.png

 MSX0 Stackの登場で、フロッピーディスクのイメージ化(ディスクイメージ)のノウハウが再び脚光を浴びています。2024年現在の最新状況を絡めて、便利に使えるアプリをまとめています。

去年から進めていたMSXのフロッピーディスクのバックアップ、とりあえず第1便(200枚くらい)をクリーンセンターへ処分しに行くことにしました。30年前のデータが今でも残ってくれて本当にありがとう…。他のフロッピーも急いで進めないと… pic.twitter.com/gvW7We7AEs — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2019年7月13日
 令和の時代を迎えた今でも私(nf_ban)みたいにフロッピーディスクを大量にかかえている人、他にもいらっしゃいませんか?最早いつ消えてもおかしくない、磁気メディアのフロッピーディスク。ディスクイメージは過去データのバックアップ手段の一つとしても有効です。

ディスクイメージとは

 ディスクイメージとは、フロッピーディスクの記録内容をセクタ単位で吸い出して1ファイルに集積したデジタルデータです。

 複数のデータを1ファイルへ集積するという視点においてはLZHやZip等のアーカイバに近い存在ですが、ディスクイメージは各種アーカイバのように「保存されたファイルを集積する」のではなく、フォーマット処理により分割されたセクタやクラスタといった「フロッピーディスクの構造そのものを集積する(結果的にDOSフォーマットとファイルの存在が再現される)」という違いがあります。

https://www.sugilab.net/jk/joho-kiki/1506/

 フロッピーディスクの構造について、詳しくは下のWebページが参考になります。

↓ こちらをクリック ↓ park12.wakwak.com

 ディスクイメージは主にMSXの各種エミュレータの物理ストレージドライブを仮想的に再現する手段として用いられます。特に市販のゲームソフトはDOSフォーマットではないメーカー独自のフォーマットを採用されたケースも多く、DOSのファイルとして目に見えるようになってはいないがゲームに使用するデータは記録されているような状態を再現するにはディスクイメージによるストレージの再現が必要不可欠となっています。

 MSX向けのディスクイメージは基本的に2DDフォーマットで、クラスタの使用・不使用を問わず全てのセクタを圧縮などの加工なしにそのまま吸い出した「ベタ形式(拡張子 .DSK, ファイル容量 737280バイト)」が採用されています。

「MSX0」で再び注目を浴びるディスクイメージ

 最近のMSXエミュレータはローカルストレージの任意のディレクトリ・フォルダをエミュレータ側のAドライブとしてマウントできるため、開発・制作用途ではディスクイメージがさほど重要ではなくなりました。

 2023年に発売が予定されているMSX0 Stackは本体ストレージにmicroSDカードを採用されていますが、MSX0 Stackで動作するMSXエミュレータ内のストレージは任意のディスクイメージファイルを「MSX上のAドライブ」にマウントして利用することになりますので、microSDに個々のファイルを入れてもエミュレータ側では認識されず、利用できません。

MSX0はSDカードの中身がそのまま見えるわけではなく、2DDのフロッピーディスクをまるまるダンプしたディスクイメージ(各種MSXエミュレーターで使えるDSKファイル)をSDカードの規定のフォルダに入れておくと… pic.twitter.com/cZrd6arB73 — HRA! (@thara1129) 2023年5月2日

 MSX0においてはエミュレータとPCとのファイルの交換はディスクイメージ経由で行う必要があるため、ディスクイメージの取り扱い方法を知っておく必要がありますね。

ディスクイメージを作成する前の注意点

久しぶりにフロッピーを使う貴方。念入りなカビ対策を!

いやぁもうやんなっちゃうなぁ、このフロッピーのカビ群…掃除し切れるだろうか… pic.twitter.com/mBTVmZOATu — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年6月27日
今の時代にフロッピーでゲームするのに大切なことを伝えたい。○フロッピードライブに入れる前に必ずカビの確認を!あなたの愛したゲームはかなりの確率でカビが繁殖しています。経験上たくさん遊んだゲームほどカビはいます。沢山遊んでグルグル機械の中で回し埃や色んなものの付着があり 続く) — redmax.ars (@redmax_ars) 2019年7月21日
続き) 沢山遊んだが故にエンベロープから出し入れを何回もし、その間に空気中にあるカビや餌になる色んなもの付着し、正しくケースに入れてたとしてもその中であなたの大切なゲームにカビが繁殖します。いっぱい遊んだゲームほどです。 — redmax.ars (@redmax_ars) 2019年7月21日

 長期間使用していないフロッピーディスクはカビに汚染されている可能性が非常に高いです。カビ対策されていないディスクをドライブへ使用することは絶対にお止めください。

 具体的なカビの除去作業・手順は以下のツイートにぶら下がっているツリーが本当に参考になりますので、ぜひツイートをお読みになり、実践してみてください。

磁性体部を回転させ見ていきます。大き広がったカビや(白いのが広がっている場合が多い)や小さい点のようなもの(黒いのがおおい) 満遍なくまだらに広がってる場合(かなり厳しい)などなど、色々なパターンがあります。それらを除去してなんとかなんとか読めるように作業していきます。 続く) — redmax.ars (@redmax_ars) 2019年7月21日
カビ取り実践 1)磁性体を回しインデックスホールを確認 2)まず中央部にカビがないか表裏確認 3)中央部カビがある場合データ部分にもまず間違いなくカビがあります、それもきっとすごく多いです。 4)まず中央部のカビを除去しましょう、たっぷりIPAを含ませた綿棒で優しく擦って下さい。— redmax.ars (@redmax_ars) 2019年7月21日
続き)○カビの除去方法 私ごときが語らずとも偉大な先人の方々が検証し公開してくれていますが、私の方法は書いて起きます。必要な物 ・綿棒 (100均) 一杯はいってる安物 ・ガソリン水抜き剤(198円ぐらい) できるだけIPAだけのもの。 ・気合い ・根気 ・愛(そのゲームに対する) ← 重要 — redmax.ars (@redmax_ars) 2019年7月21日
最後に ・絶対に大切なFDからやらないで下さい。どうでもいいFDで練習してから自分にとって大切なFDの作業をして下さい。技術レベルは上がっていきます、それまでは他のFDで練習です。 ・兎に角 根気がいります。これぐらいでいいだろうと手を抜くと後で後悔します。後悔しないためにやりきりましょう — redmax.ars (@redmax_ars) 2019年7月21日

 フロッピーディスクのお手入れがしやすくなるクリーニングキットというものも存在しています。

「フロッピーディスク クリーニングキット」5インチ用、3.5インチ用好評販売中です!これが有るとフロッピーディスクのカビチェックの効率が上がること間違いなしですよっ(ビッグダデー村田) pic.twitter.com/TEk02bPM1x — BEEP秋葉原店 (@BEEP_akihabara) 2022年12月26日
DMM.makeで造形した、フロッピーディスクのメンテナンスキットが届きました!フレームにフロッピーがしっかりハマって掃除が捗りそうです!ただ、ツマミが思ってたのと違う(フロッピーの穴に噛み合わせる凹凸が無い)。造形するパーツが足りなかったのかも… pic.twitter.com/kPjaFKcQgF — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年12月24日

イメージ化の前はディスクにライトプロテクトをかけましょう

Windows 10 HomeにおけるフロッピーディスクやSDカードなどリムーバブルメディアにSystem Volume Informationフォルダを作成しない設定を間違えていたっぽいので、次回作業のための忘備録。 pic.twitter.com/Sct6mrS5ei — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年1月3日

 最近のWindowsフロッピーディスクUSBメモリなど外部ストレージをマウントするだけで「System Volume Information」と呼ばれるWindowsのシステムフォルダ(とデータ)を勝手に作成します。これはWindowsの「システムの復元ポイント」等に用いられるデータですが、MSX側にとっては不要なデータがWindows OSによって勝手に改竄されることと同義です。

 この仕様については度々議論が起きており、その筋の界隈の頭痛のタネとなっています。System Volume Informationフォルダについて、詳しくは下のWebページが参考になります。

↓ こちらをクリック ↓ news.mynavi.jp

 System Volume Informationフォルダは隠しフォルダであるため、マウントするたびになぜか容量がじわじわ減ってゆく原因にもなりますし、市販ゲームソフトによく見られる「MSX-DOSMS-DOS互換)フォーマットでないメーカー独自のフォーマット」のフロッピーディスクではソフトウェアの動作と何ら関係のないデータをWindows OSが勝手に書き換える処理が働くことで本来のソフトウェアが起動できなくなる可能性があり、たいへん危険です。

 フロッピーディスクドライブ(FDD)を含む外付けストレージに対してはUSBで接続したタイミングで作成されるため、マウント前にライトプロテクトをかけておけばフロッピーディスクのデータが勝手に書き換えられる心配がありません

Windows 10でフォーマットすると例のSystem Volume Informationフォルダが作られてしまうので、MSXへ戻す前に予め削除しておきます。色々方法はあるらしいのですが俺はコマンドプロンプトで rmdir

 万がいち System Volume Informationフォルダが作成されてしまった場合は、コマンドプロンプトから削除することができます。

2HDのディスクを2DDとして使用していた貴方。穴を塞ぎましょう!

 1990年代、MSXで利用できた2DDのフロッピーディスクが市場から姿を消し、2HDのディスクしか購入できなくなった時代がありました。MSXFDDは本来2HDに非対応ですが、実機では2HDのディスクに2DDのフォーマットを行うことで2HD・2DDの区別なく2DDとしてアクセスが可能だったためにやむを得ずMSX向けに2HDのフロッピーディスクを購入する人が多発しました。

 2HDのディスクは2DDのディスクと比較して、媒体を2HDとして認識させるための穴が一個追加されています。ライトプロテクトノッチではない反対側の穴が、それです。ですが、ここに問題が生じます。MSXFDDは2HDの穴を一切検知しないのです。磁性体上は2HDなのにフォーマットが2DDのディスクはMSX以外の環境ではアクセスできません。

 そういった「2HDの穴が空いているが実態は2DDのディスク」をWindows PCの外付USB FDD等でマウントすると、フォーマットエラーの扱いでディスクをマウントできないだけでなく、不用なシーク処理の増加(による磁性体の劣化欠損に伴うデータ消失)や誤動作によるデータ書き換え処理が行われる可能性があり、たいへん危険です。MSXで使用する「2HDの穴が空いているが実態は2DDのディスク」は、速やかに何らかの方法で穴を塞いでください

 '90年代当時に2HDのディスクをMSXで2DDとして利用していた人が現在特に注意しなければならないことは、2DDなら本来塞がれていなければならない2HDの穴を開けたままでもMSXでは問題なく利用できたので、今日に至るまで2HDの穴を塞ぐ作業をして来なかったケースや、フォーマットが2DDなのか2HDなのか昔は覚えていたが今は覚えていないといったケース。くれぐれもお気を付けください。

緩募 2HDを2DDとして使うときに穴を塞ぐ丁度いいシール。割と全国的に手に入るものをどなたかご存知でしたら。家に残ってる5インチ用のラベルとか転用して貼っちゃってるけどそろそろなくなる…百均のテキトーなのでもいいっちゃいいんですが — KUMO@reboot中 (@kumokosi) 2020年11月11日
ダイソーの硬化する粘土詰めてます(^^;) 写真の青いやつですね。 pic.twitter.com/zRGr9RGJYk — HRA!.🅼🆂🆇 (@thara1129) 2020年11月11日
マイタックラベルのML-6、ですねー。ドンピシャいけますw pic.twitter.com/F4lPc9gqKU — 岩崎浩文 / 武者返し.com (@HirofumiIwasaki) 2020年11月11日

 応急処置としてセロテープを貼るのも可ですが、穴の光を遮るくらいちゃんと塞いだほうが得策と考えます。

確かに2HDの穴を塞げば2DDとして使うことができる場合が多いのですが、2DDと2HDは磁性体の品質に違いがあるため、穴塞ぎ法は基本的にやむを得ない場合の応急処置、と考えています。可能であれば2DDのFDDには2DDを使っていきたいです。違いについては https://t.co/QESRLn8SXO を参考にしました。 — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2021年5月23日

 Windows PCでのマウントの際にはライトプロテクトを施してからマウントするというのも安全対策の一つです。

Webアプリケーション

FAT16 Floppy Disk Maintenance

「FAT16 Floppy Disk Maintenance」を公開しました。FAT16/FAT12のベタ形式ディスクイメージファイルを操作できます。ファイルの閲覧、リネーム、削除、属性編集、ディレクトリの作成、及びファイルのインポート、エクスポートが可能です。#nazoware #レトロPC #RetroPC https://nazo.main.jp/prog/retropc/ffdm.html — まひな the Home insider (@myna_nazo) 2024年5月29日

 FAT16FAT12といったFATファイルシステムの無圧縮(ベタ)ディスクイメージファイルをWebブラウザで編集できる、Webアプリケーション。モダンブラウザであればOSは問わず。スマホのブラウザでも利用可能です!

 本来は主にPC-9801やいわゆるDOS/V機(DOS汎用マシン)といったFAT16の環境を対象としたアプリですが、MSXの2DDフォーマットで採用されているFAT12にも対応しています。ファイルの属性も変更できるのは優秀!

実現できること

  • イメージ内のファイル参照
  • イメージ内のファイルの閲覧(ダンプ)
  • イメージ内のファイルの削除
  • イメージ内のファイルの属性変更
  • イメージ内へ任意のディレクトリの追加
  • イメージ内へ任意のファイルの追加
  • イメージ内から任意のファイルの取り出し

↓ Webアプリはこちら ↓ nazo.main.jp

 なお、編集したディスクイメージファイルは「Save(ダウンロード)」するのを忘れずに!Webブラウザを閉じると編集内容が失われます。

Windows用のアプリ

MSX Floppy Disk Manager

お待たせしすぎたかもしれません。MSX Floppy Disk Manager v0.9.9リリースhttps://t.co/Z1I43rfG7D(α版)の公開/#MSX — taku8 (@taku8naka) 2021年3月4日

 MSX向けのフロッピーディスクに対して非常に多機能で、かゆいところに手が届くアプリ。フォーマット機能ではしっかりMSX向けのブートセクタを作成。対応OSはWindows7から、昨今の64bit環境でも動作可能。

実現できること

有志の方達から動作確認取れたFDDをレポート頂いたものはマニュアルサイトに記載してます。ご参考までhttps://t.co/cilOeACYXG — taku8 (@taku8naka) 2023年3月31日
MSX Floppy disk managerでも出来ますよ。FDのフォーマットhttps://t.co/WCVhwfRy0B — taku8 (@taku8naka) 2023年3月22日
CRCエラーが出たフロッピーディスクをMSXの実機でフォーマット(成功)、ディスクイメージを実ディスクへ書き戻し(成功)、そのディスクをWindowsのMSX Floppy Disk Managerでイメージ化(エラー無)、ディスクイメージとのファイルコンペアで差異なしとの判定。フォーマットはなにより大事なのだと痛感。 pic.twitter.com/ThLphMihsy — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年3月8日
MSX0は、WindowsのMSX Floppy Disk Managerの「新規仮想ディスク作成」で作ったMSX-DOS2形式のイメージが使えました(DOS1形式はまだ試していません) — ほそだびそう(Hosoda Bisoh) (@hosbisoh) 2023年3月20日

↓ダウンロードはこちら↓ sonono.net

MSXForm

WindowsでMSX用途のフロッピーディスクを2DDフォーマットする。もちろん2HDの右の穴にはセロテープで蓋をする!Windows10でも動くので今でもありがたく使ってます。@Tatsu_syo https://tatsu.life.coocan.jp/MySoft/MSXForm/ pic.twitter.com/DNYQCGsoqr — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2018年3月16日

 Windows 98Windows XPの頃から愛用されている「MSX向けに特化したフォーマッタ」アプリ。ブートセクタの書き換え機能のみ利用することもできる。ブートセクタの不安はこれで解消。

実現できること

↓ ダウンロードはこちら ↓ tatsu.life.coocan.jp

DiskExplorer

手持ちでイメージ化できそうなディスクがこれ位しか見つからなかったので、MSXファンのディスクをイメージ化して起動を確認。使ったツールはDEVCONで説明のあったDiskexplorer。多分他のでも大丈夫なんだとは思いますが。Wi-Fiの設定もやった。#MSX0 pic.twitter.com/1OPtk3D8h3 — ちらうらさん (@ChirauraInfo) 2023年3月12日

 元々は各種NEC PC-9801エミュレータ向けのディスクイメージ編集アプリ。MSXの似非RAMディスク(メガROMイメージ)やMegaSCSI(MSXSCSIカートリッジ)のストレージにも対応していたり、2023年にリリースされたMSX0 Stackでも使用を推奨されるなど、なぜかMSXとの縁が深い。2DDだけでなく1DDのディスクイメージも読めるらしい。

実現できること

  • イメージ内のファイル参照
  • イメージ内のファイルのファイル名変更
  • イメージ内のファイルの削除
  • イメージ内へ任意のディレクトリの追加
  • イメージ内へ任意のファイルの追加
  • イメージ内から任意のファイルの取り出し

↓ ダウンロードはこちら ↓ hp.vector.co.jp

MSXの実機で似非RAM(MegaSCSI)が不安定でつらいのだが、MegaSCSIのメガROMイメージはDiskExplorerでプロファイルを ESE-RAM/SCC DISK に設定すれば実機なしにSRAMストレージ部分をメンテできるし編集後のROMイメージはWebMSXでもopenMSXでも使えることを今頃知る。便利だ。もっと早く知りたかった!😅 pic.twitter.com/D2IqSiRWwi — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2023年8月30日
WindowsでこれらのWebMSXで取得したハードディスクのイメージファイルにアクセスする場合はDiskExplorerが使用できました。FAT12の場合はplain imageでFAT16の場合はvmware plain diskを選択してください。https://hp.vector.co.jp/authors/VA013937/editdisk/ pic.twitter.com/h6wngP9jjT — Gaku (@tablacus) 2023年8月30日

 なお、MSX向け各種イメージファイルはデータ形式に応じてアプリで開く際の形式指定を手動で変更する必要があります。

  • 1DD・2DDのフロッピーディスクイメージは、「plain disk data」
  • 似非RAMディスクのSRAM部分(メガROMイメージ)は、「ESE-RAM/SCC DISK」
  • MegaSCSIで利用するSCSI HDDなどFAT12のストレージイメージは、「MEGA-SCSI HDD(SFORM形式)」
  • openMSX・WebMSX(MSXエミュレータ)で用いるFAT12のストレージイメージは、「plain disk data」
  • openMSX・WebMSXで用いるFAT16のストレージイメージは、VMware plain disk data」

L3 Disk Explorer

L3 Disk Explorer Version 0.7.0 をリリースしました。https://s-sasaji.ddo.jp/bml3mk5/download.htm#l3diskex — Sasaji (@bml3mk5) 2024年3月29日

 元々は「ベーシックマスターレベル3」「MB-S1」といった日立製レトロPC向けの、多機能なディスクイメージ編集アプリ。MSX用ベタ形式ディスクイメージファイルにも対応。イメージ内ファイルのタイムスタンプやファイル属性も変更可能。

実現できること

  • イメージ内のファイル参照
  • イメージ内のファイルのファイル名変更
  • イメージ内のファイルのファイル属性変更
  • イメージ内のファイルのタイムスタンプ変更
  • イメージ内のファイルのバイナリ・テキスト編集
  • イメージ内のファイルの削除
  • イメージ内へ任意のディレクトリの追加
  • イメージ内へ任意のファイルの追加
  • イメージ内から任意のファイルの取り出し
  • イメージのフォーマット(初期化)

↓ ダウンロードはこちら ↓ s-sasaji.ddo.jp

Disk-Manager

いつもDisk-Managerで作成しています(^^) https://www.lexlechz.at/en/software/DiskMgr.html pic.twitter.com/AjRHMH8HVz — b.p.s. (@BasicProgrammer) 2023年3月20日

 Windows 98Windows 2000用のMSXエミュレータ「RuMSX」と併用するために開発された、ディスクイメージ編集アプリ。エミュレータとの併用が必須ではなく、このアプリ単体で利用可能。

実現できること

  • フロッピーディスクのイメージ化
  • イメージファイルからフロッピーディスクへの実体化 
  • ブランクのディスクイメージの作成
  • イメージ内のファイル参照
  • イメージ内のファイルのファイル名変更
  • イメージ内のボリュームラベル変更
  • イメージ内のファイルの削除
  • イメージ内へ任意のファイルの追加
  • イメージ内から任意のファイルの取り出し
  • イメージのエラーチェック

↓ ダウンロードはこちら ↓ www.lexlechz.at

ImDisk Virtual Disk Driver

あと、ディスクイメージへのファイル入れ込み作業については、俺はImDisk Virtual Disk Driver https://t.co/6BCEw91qmj を使ってます。このツールでイメージファイルをWindowsのドライブAにマウントして、エクスプローラや各種ファイラーでファイルコピー。MSXPLAYerのREAL DRIVEにも反映される。— Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2023年3月20日

 任意のディスクイメージをWindowsのストレージドライブとしてマウントするアプリケーション。

 「MSXマガジン永久保存版」に収録されたMSXエミュレータMSXPLAYer」では、利用者は独自仕様のディスクイメージと物理FDD(Aドライブ固定)のみアクセス可能で、標準的なディスクイメージには対応していません。ImDiskを用いて2DDのフロッピーディスクイメージをAドライブへマウントした状態でMSXPLAYerの「Drive1」メニューの「REAL DRIVE」を選択すると標準的なディスクイメージでもアクセス可能になります。

実現できること

  • ディスクイメージの仮想ドライブ化

ちなみに意味ねーテストですが、ImDisk Virtual Disk Driverでマウントしたディスクイメージに対してMSXFormやMSX Floppy Managerで2DDフォーマットすると、どちらも一瞬で完了しました。MSX用のブートセクタが記録されたブランクディスクのイメージを作るのに最適!(意味ない pic.twitter.com/PdAQQeQULn — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年1月8日

 裏技的ですが、ImDiskを用いて任意の2DDフロッピーディスクイメージをマウントした状態でMSX Floppy Disk ManagerやMSXForm等のアプリを用いてAドライブに対してフォーマットを行うと、結果的にMSXのブートセクタを記述したブランクのディスクイメージを作成できます。

MSX 平片さん(MSXひらがなファイル名変換ツール)

#MSX #MSX0 Windows用のMSXひらがなファイル名変換ツール、平片さんを0.3.3にバージョンアップしました。International&International(brazil)変換を実装しました。海外版MSXで保存された発音記号を使用したファイル名を変換できます。https://www2s.biglobe.ne.jp/~aeg/MSX/ — Lithelia@うるうる (@Lithelia) 2023年4月12日

 MSXの実機では半角ひらがなでファイルネームを命名できましたが、半角ひらがなを用いたファイルをWindows環境下へファイルコピーするとファイルネームが文字化けしますので、それを補正するアプリケーション。

 本来であれば、命名に問題があるファイルがフロッピーディスク内に存在する場合はディスクイメージ化する前にファイルネームを変更したほうが安全です。

実現できること

  • Windows環境下でファイルネームが文字化けしたファイルの補正

↓ダウンロードはこちら↓

www2s.biglobe.ne.jp

マルチプラットフォーム

MSX Disk Manager for CLI

MSXのディスクイメージファイル(.dsk)を作成するCLIツールを作ってみました。割と誰得ツールな気がしますが MSX0 向けにはそこそこニーズがあるかも? https://github.com/suzukiplan/msx-disk-manager-cli — SUZUKI PLAN (@suzukiplan) 2023年3月17日

 WindowsLinuxmacOSなどで使用できる、ディスクイメージ用のコマンドライン版ユーティリティ。

実現できること

  • 任意のファイル/ディレクトリのイメージ化
  • イメージ内のファイル参照
  • イメージ内のファイルの削除
  • イメージ内から任意のファイルの取り出し
  • ブランクのディスクイメージの作成

↓ダウンロードはこちら↓ qiita.com

MSXエミュレータ

WebMSX(Webブラウザ

https://webmsx.org/ 私はここのwebエミュレーターでディスクのイメージファイルを作ってました。 — akio setsumasa (@akio_se) 2023年3月20日

 Webブラウザ上で動作するMSXエミュレータですが、Windows環境下のファイルやZipアーカイブをディスクイメージへ放り込めて、ダウンロードできます。ブートセクタは未検証。

実現できること

openMSX(マルチプラットフォーム

僕はスクリプトでopenMSXのdiskmanipulatorコマンドを使います — spacemoai (@spacemoai) 2023年3月20日

 WindowsMac OSLinuxAndroid等多方面で動作するMSXエミュレータです。ローカル環境下のフォルダを仮想ドライブにマウント可能ですので、エミュレータ内でディスクイメージへ放り込めます。

実現できること

  • 任意のファイル/ディレクトリのイメージ化
  • ブランクのディスクイメージの作成

blueMSX(Windows

ここでは挙げられてなかったけど、blueMSXでも新規ディスクイメージの作成は可能。エミュレータ内でフォーマットする必要があるけど(苦笑)。: ネットで見つけたMSX向けフロッピーディスク・ディスクイメージ関連ツールまとめ - Gigamix Online https://gigamix.hatenablog.com/entry/devmsx/floppydiskimage-tools #MSX #MSX40th - 大槻真嗣(@s_ohtsuki) 2023年4月23日

 まぁ一応ご紹介しておくと、エミュレータ内で仮想のFDDに対してフォーマット(BASICプロンプトで「CALL FORMAT」を実行)を行うと、空のディスクイメージを作成できます。この処理は、blueMSX以外のエミュレータでもだいたい実現できます

 エミュレータ内でマウントしたディスクイメージに対して任意のファイルを追加したうえでディスクイメージを保存することも、blueMSXに限らず各種エミュレータでだいたい実現できます。

実現できること

  • 任意のファイル/ディレクトリのイメージ化
  • ブランクのディスクイメージの作成

MSXの実機用

DFC

というわけで新版(22年ぶり)を置きました。ディスクの救出のお力になれば…。 https://home.a02.itscom.net/msx_lab/software/software.htm — MSX研究所長 (@yoshimatsuTUQ) 2020年10月30日

 MSXの実機でイメージ化するのが一番信頼感があります。が、作成したディスクイメージファイル(720kB)を外に持ち出せるハードウェア・デバイスが必要です。

実現できること

MSX0 Stack用

diskchanger

MSX0用のディスクチェンジャーを更新しました。github.com/handomade/di... #MSX0

[image or embed]

— 反動 (@handosgamechannel.bsky.social) 2024年10月7日 14:49

 Unit0のディスクイメージの切り替えにフォーカスしたアプリケーション。

 なお、あらかじめdiskchangerのディスクイメージをUnit1で起動できる状態に設定しておく必要があります。設定変更は「Setup Utility」で行います。

実現できること

↓ diskchangerのGitHubはこちら ↓ github.com

番外編:なぜMSX向けのフォーマット(初期化)が必要なのか

#MSX にも流用可)3.5インチ2HDのFDを、2DDとし使う法 0:必ず3モード対応FDD用意。ディスクは2HDなら何でも 1:ディスクのノッチを「左右両方塞ぐ」(右はシールで 2:C:\Windows\SysWOW64\cmd.exe を管理者モードで起動 3:format a: /f:720 — 1re1 (@1re1) 2020年1月17日

 最近のWindowsではフロッピーディスクを2DDフォーマットする機能が無い(のでフォーマット出来ない)という噂が広まっていますが、実はコマンドプロンプトを利用すればフォーマット自体は可能です。ただし、WindowsでフォーマットしたフロッピーディスクMSX向けのブートセクタが記録されないためMSXの実機ではDOSが起動しません。

ブートセクタについては、turbo RをR800モードで起動するにはMSX-DOS2でフォーマットする必要があります。逆にturbo RをZ80モードで起動するにはDOS1でフォーマットする必要があります。turbo R以外は正直どっちでもいいです。MSX0も同様です。ブートセクタを自作できる人はご自由にどうぞ。 — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2023年3月20日

 MSX用(MSX-DOSMSX BASIC)の2DDフォーマットはMS-DOSWindowsと互換性がありますが、ブートセクタはMSX実機向けの内容でフォーマットされることが望ましいです。ブートセクタを正しく作成することでMSXの起動方法をユーザーの意思のままに制御できます。逆に、MSX向けでないブートセクタが書き込まれた状態では正常に起動できないトラブルにつながる可能性があります。

 前述の各種アプリではMSX向けのブートセクタを記録しながら2DDフォーマットできるものもありますので、それらのアプリをどうぞご活用ください。

番外編:ブランクのディスクイメージをどう用意するか

自分もMSXでフォーマットしてイメージ化したデータをwindows上でコピーしています。USBドライブを使う事が多いです。 — MSX研鑚推進委員会 (@mdpc___) 2023年3月20日

 これぞ「秘伝のタレ」メソッド。かくいう私(nf_ban)も実は1997年頃に実機で作成したMSX-DOS1用・DOS2用のブランクディスクイメージを今でもWindowsでずーーっと保存し続けています。一度作っておけば便利なんですよ。

実機でフォーマットしたブランクディスクイメージのダウンロード

 私(nf_ban)が作成した「MSXの実機でフォーマットした2DDフロッピーディスクをその場でイメージ化したブランクディスクイメージ」のZipアーカイブを置いておきます。

ダウンロードはこちら → https://p.gigamix.jp/devmsx/cg/20240515_msx-2dd-blank-diskimages.zip

 Zipアーカイブには以下の2ファイルが梱包されています。必要に応じて使い分けてください。

  • DOS1NULL.DSK…MSX-DOS(1)フォーマットのブランクディスクイメージ
  • DOS2NULL.DSK…MSX-DOS2フォーマットのブランクディスクイメージ