1チップMSX への地味なテコ入れが進んでいる中、uo_1chipmsxさんの手によって「 1チップMSX非公式非ブログ 」というWebサイトが設置されました。
ブログという体裁をとってはいるものの、実際にはコメント・トラックバック機能を活用した「テーマ別掲示板」としての運用をめざすものであり、「非ブログ」という名前もここから来ているようです。
「言い出しっぺの法則」はいまも健在?
プロフィール情報が存在しないため、uo_1chipmsxさんがどんな方なのかは存じ上げないのですが、どうやら「匿名キボンヌ」というHNでいくつかのブログに書き込みをしていた方のようです。「匿名で書いても説得力がない」といった指摘をされたため、奮起してブログを作られたものと推定されます。
ここでは「匿名」と「実名」の線引きについてあーだこーだと議論するつもりはないのですが、「匿名の意見なんて聞いてられない」「匿名でも鋭い意見には耳を傾けるべき」という両方の考えがあるのは理解できますし、おそらく両方とも正しいのだと思います。匿名のほうが適当な意見が出やすい…という経験則を別の側面から表現したものがこの2つではないかと。
MSXは資源が乏しい分、新しいアイデアについては「言い出しっぺの法則」が働きやすい性質があったのですが、最近のユーザーはトシを食ってバイタリティが年々衰えているし、Mマガやゲームリーダーなどでむしろ資源が豊かになったように錯覚しているのかもしれません。ですから、1チップMSXが危機を迎えている現状において、自分の手でなんとかする!という動きが出てきたことは大歓迎なのです。
「非公式」だからこそ意義がある?
1チップMSXに対するユーザーの不満の多くは「 MSXアソシエーション(MSXA) が情報公開をしない」という点にあるのでは?と思われます。確かにその通りではあるのですが、1チップMSXについては製造がアスキーソリューションズ、販売がアスキーという区分けになっているため、MSXAが単独で動ける余地はかなり制限されているのが実状です。
MSXAは「公式」を背負う機関であるがゆえに、「非公式」な情報を表に出すことが許されない存在だとも言えます。それゆえに公式と非公式は車の両輪のようなもので、どちらかが盛り上がらないとMSX全体が盛り上がってないように見られてしまうのです。
ですから、非公式の場で1チップMSXへの意見を集約する…というプロセスをきちんと踏むことが、「公式」に対する最大の圧力となるはず。ご意見のある方は非公式のほうにもどんどん参加してもらえればと思います。