【2022.05.04 22:00更新】 ver.2.0をリリースしました。
ウン十年前にチバテレ(千葉テレビ)で放映されていた夕方のニュース番組「千葉日報ニュース」のオープニング(ジングル)があまりにも恐怖過ぎることで今でもテレビやネットで度々話題になるため、当時の雰囲気を味わえるジョークプログラムにしてみました。
ダウンロード
ソフト名 | MSX版「千葉の某ニュース」ver.2.0 |
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ハード | MSX2(VRAM 128KB)、MSX2+、MSX turbo R 要:MSX-MUSIC及びその互換品、MSX標準漢字ROM及びその互換品 |
対応OS | MSX-BASIC ver.2.0 以降 |
作者 | プログラミング・グラフィック:nf_ban(Gigamix) BGMデータ作成:焼飯太郎 BGMデータ制作環境(MSXplay)提供:DSA 協力:ものすごく沢山 (敬称略) |
リソース | ディスクイメージ CHIBNOBO.DSK 2022.05.04, 737280 Bytes |
バージョンアップ履歴
- 2022.05.04 22:00:ver.2をリリース。
- 2022.05.04 12:00:ver.1をリリース。
マニュアル
- MSXにまつわる千葉のローカル嘘ニュースがランダムで表示されます。
- スペースキー または ジョイパッドのAボタン…次のニュースを表示します。
- ESCキー または ジョイパッドのBボタン…ニュースを終了します。
千葉日報ニュースとは
作者(nf_ban)の幼少期には夕方18時から千葉テレビで放送されていた、千葉日報社を情報源とするニュース番組です。当時の「千葉日報ニュース」は、文字とアナウンサーの音声のみで伝えるシンプルな番組でした。
今でもテレビやネットで度々話題となっているのが、このオープニングジングル…とにかくなぜか怖い曲調なんですよ。未だ脳裏に焼き付いているんですよ。
近年はマツコ・デラックスさん(千葉県出身)出演のテレビ番組「月曜から夜ふかし」で千葉日報ニュースが取り上げられたことで、全国的に知ってる人は知っている状態になっています。
一時期YouTubeで「千葉日報ニュースβ」と称して復活の兆しがありましたが、2022年現在は放送されていません。
MSX版「千葉の某ニュース」制作の裏側
なお、コンテンツ制作時に作成した各種素材データはディスクイメージの「MAKING」ディレクトリに保存してありますので、興味がある方はどうぞご確認ください。
ミドルウェア:DMシステム2
MSX BASICに拡張命令を追加することでプログラミングしやすくなる、MSXパソコン用ミドルウェアです。今回は元々のBGMデータ(MSXplay=MGSDRV用楽曲データ)を再生するだけでなく、日本語表示、パレットアニメーション処理、キー入力機能(DMM)、圧縮データの展開(BPE)、BSAVEヘッダの付かないバイナリデータを直接メモリへ転送するなど多方面に活躍し、開発期間を大幅に短縮できました。
RAM メモリマップ(ver.2)
アドレス | サイズ | 用途 |
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0000 - 2FFF | 12288 | DMシステム2本体(その1) |
3000 - 307F | 128 | パレットデータ(CHIBNOBO.PL5) |
3080 - 365F | 1504 | 圧縮画像データ1(CHIBNOB1.BPE) |
3660 - 383F | 480 | 圧縮画像データ2(CHIBNOB2.BPE) |
3840 - 397F | 320 | 圧縮画像データ3(CHIBNOB3.BPE) |
3980 - 3A2F | 176 | 圧縮画像データ4(CHIBNOB4.BPE) |
3A40 - 3CBF | 640 | 音楽データ(CHIBANIP.MGS) |
3CC0 - 3F7F | 704 | (未使用) |
3F80 - 3FFF | 128 | ニュース既読フラグ 0:未読、1:既読) |
4000 - 7FFF | 16384 | DMシステム2本体(その2) |
8000 - BFFF | 16384 | MSX BASIC用フリーエリア |
C000 - C53F | 1344 | フォントドライバインストーラ(FNT-NEKO.BIN) |
C540 - D7FF | 4800 | テキストデータ(CHIBNEWS.TXT) |
D800 - FFFF | 10240 | MSXシステムが使用 |
VRAM メモリマップ(ver.2)
SCREEN5を採用。
ページ | 用途 |
---|---|
ページ0 | 開始画面・終わりの画面 |
ページ1 | ニュース画面 |
ページ2 | 12px角フォント「東雲ねこいらず」フォントデータ(その1) |
ページ3 | 12px角フォント「東雲ねこいらず」フォントデータ(その2) |
解説
関連データは基本的にいわゆる裏RAMへ配置し、BASICフリーエリアの消費を抑えるようにしました。DMシステム2の場合、3000h~3FFFhまでの4KBに空きエリアがあります。
当クラブ謹製のBPEデータ圧縮ツールを用いるとBSAVEヘッダが搭載された状態でファイルが保存されます。BLOAD命令でメモリへ転送する分には都合が良いのですが今回は裏RAMに転送するためBLOAD命令は利用できません。替わりにDMシステム2の「CALL LOAD」命令を利用するのですが、CALL LOAD命令はデータそのもの(BSAVEヘッダも含め)をメモリへ転送するため逆にBSAVEヘッダが余計なデータと化してしまいます。
BSAVEヘッダをキャンセルして裏RAMへ転送するには _LOAD(<ファイル名>,<転送先アドレス>,,7) というように、先頭からのオフセット値を指定する(この場合は7バイト読み飛ばす)ことで解決できます。
今回特徴的な機能として、最大64px角まで1px単位で縦横の文字サイズを変更できる「日本語表示機能」を使いました。MSXの場合日本語環境にシフトJISコードを採用しているので、Windowsでニュースのテキストデータを作成する際にシフトJISのエンコードで保存しています。
今回は拡大文字と太字装飾・文字間調整の機能を使いました。PUT KANJI命令や漢字BASICのPRINT命令では実現できない表現が可能となりました。また、漢字ROMが搭載されていない機種(主にMSX2)でもニュースが読めるようにJIS第1水準の12px角フォント(通称:「東雲ねこいらず」)をVRAMの10000h以降へ配置しフォントドライバを変更することで、MSX2以上のあらゆる機種でお楽しみいただけるよう配慮しています。