Gigamix Online

懐かしの8bitおもちゃPC「MSX」を骨までしゃぶり尽くそう。MSXの最新ニュース、ブログ、自作ソフトの配布など。

物忘れがひどい俺のためのCarnivore2不具合情報まとめ

 随時更新中。CompactFlashをストレージドライブに使えたり、1つのカートリッジにFM音源・SCC音源など複数の機能を集約できたり…と令和のMSXシーンで大変便利に使える多機能カートリッジ。ただ、現状は情報が少なく、不具合なのか仕様なのかはたまた使い方が悪かったのかの切り分けが難しい上級者向けアイテムとなっています。

 私自身、失敗を繰り返しながら解決できた事例がありますので、FAQのような感じでまとめていきたいと思います。

https://p.gigamix.jp/carnivore2/cg/carnivore2_photo_800x600.jpg

 Carnivore2の開発元:RBSCのWebサイトはこちら → https://rbsc.su/

OPLLのリズム音の音量が半分のまま出力されている

Carnivore2のOPLLリズム音おかしい問題。TemporalMixer.vhdの記述間違い。リズム音量で(mdata.value&

 うにスキーさんの指摘。とは言え、Githubの該当Pull Request を眺めると修正するとコンパイルエラーが出る等、苦戦している模様。ぜひ反映されて欲しいです…。

Nextor BASICはMSX-DOS2(Disk BASIC ver.2)利用時よりBASICフリーエリアが減る

ちなみにうちのFS-A1STだとノーマル状態(MSX Disk BASIC v2.01)で25276バイト、MegaSCSI利用時は25159バイト、Carnivore2(Nextor BASIC v2.10)利用時は25063バイト。Carnivore2とMegaSCSIを併用すると25067バイト。なぜ併用するとフリーエリアが増える!? pic.twitter.com/JstrlhqkTR — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年6月7日

 Carnivore2(Nextor BASIC v2.10)利用時は25063バイト。

FS-4600F(MSX2, RAM 128KB)で使うケース

メモリ増設しないとMMが起動しない

食事前に少し時間あったのでFS-4600F+Carnivore2での中間報告。①PHC-23と比べRAMの容量が64KB増えたことは確定②Carnivore2のIDE初期化でソフトリセットが1回発生(PHC-23やFS-A1STでは発生せず)③MMはやはり起動しない④漢字ROM積んでるはずなのに日本語表示が豆腐になってる!!なんでや!😰 pic.twitter.com/Abk6yKBziI — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年7月12日

 FS-4600FもPHC-23Jと同じ現象で、Carnivore2とメモリ増設カートリッジを併用しないとMMが起動しない。

3機種のスロット構成をチェック。①FS-A1ST(MM動く)、いつもの。②PHC-23(MMフリーズ)、スロット0が拡張されてないのでシンプル。③FS-4600F(MMフリーズ)、なんか詰まっとる…殆どワープロデータ?RAMが横一線に認識される部分に違いがあるのだが、MMが動かない原因はこのへん? pic.twitter.com/p8rxAhzJvu — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年7月12日
FS-4600Fのスロット1にCarnivore2、スロット2に4MBメモリを搭載した際のスロットチェック。この状態だとMMは起動する。スロット1(Carnivore2)のRAMが横一線に展開されていたものがスロット2(4MBメモリ)へ移動している。スロットを逆にしても起動する。んー、これはどういうことか?🤔 pic.twitter.com/0Xjp3pPTTp — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年7月12日

 MSX2ではスロット1またはスロット2にマッパRAMが搭載された状態(つまりユーザーが増設した状態)でなければMMが起動しない状況のようだ。FS-4600FはRAMが128KB(マッパーRAM対応)という 珍しい機種ではあるが、現状、Carnivore2搭載のメモリや本体マッパRAMだけでは動かない、ということ。

 この件もPHC-23同様にいつの間にか増設カートリッジを用いなくても起動するようになっていると思います。ファームウェアver2.40・ブートメニューv2.40にしたからなのか?ブートメニューのConfig→Dual-reset on cold bootをYesにしたからなのか…?

漢字ROMが無効化される

twitter_nf_ban_1282327262507880449

 MSX2ではソフトリセットすると漢字ROMが認識されなくなるバグがある様子。このバグが発生したMSX2で漢字ROMの認識を復活させるDOSアプリが存在するので、それで対処。「FIXTOUFU.COM」という凄いネーミング!俺にとっては便利すぎるアプリなんだけど、いったい誰が作成したんだろう…?

解決した案件

【解決】SCCではなくSCC-I(「スナッチャー」「SDスナッチャー」付属サウンドカートリッジ)の互換品として動かしたいが動かない!?

 結論から言うと、動かせるようです。

Carnivore2をSCCサウンドカートリッジとして動かす方法●OK C2MANでプリセット登録https://t.co/dYezX4MfxX ・preset\SCCPLUS.RCPをSD/CFカードに用意・SCCPLUS.RCPのディレクトリに移動してc2man起動・C2MANで”SCCPLUS.RCP”を読み込んで登録・bootメニューで登録した設定を選んで起動#MSX pic.twitter.com/a7EwlzxwMz — うにスキー (@uniskie) 2021年1月3日

 Carnivore2 User Guideの「Notes for SCC+ mode」項を参照。C2MANで専用のプリセットを登録するそうです。

Carnivore2をSCCサウンドカートリッジとして動かす方法 HRAさんのSCC認識処理で128KB拡張済みSCC-Iカートリッジとして認識されました。スナッチャーもSDスナッチャーもコナミゲームコレクションもいけそう?https://t.co/Yg581XAECF SLOT1:C2/SCC+プリセット SLOT2:グラディウス2#MSX https://t.co/MHNlT3OAO2 pic.twitter.com/0jFHVrWgpm — うにスキー (@uniskie) 2021年1月12日
 正しく認識するようです。

【解決】MSXViewのROMイメージ(とその互換ROMイメージ)をCarnivore2に割り付けても認識されない

 MSXViewの漢字ROMカートリッジを吸い出したROMイメージファイルや「要町 as MSX-View」等の互換ROMイメージをCarnivore2に割り付けてもカートリッジが有効化されない現象を確認。調査の結果、Carnivore2のメンテナンスツール「C2MAN」でそのままROMイメージを登録しただけでは有効になりません

Carnivore2でMSXViewのROMイメージを割付してFS-A1STで起動するとNextorもMM(2.07k+)も起動するがViewフォントが反映されない。スロットを確認するとスロット1-0にMSXViewのROMイメージがセットされているように見える。拡張スロットでは認識しないのか、2.07k+という謎バージョンが非対応なのか…? pic.twitter.com/hBctWVItQl — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年9月28日

 原因は、メガROMタイプが「ASCII 8K」のROMイメージで、ページ2(8000h)以降へのバンク切替が必要なソフトウェアは初期設定のままではCarnivore2で利用できない仕様というものでした。

なるほど、確かにパラメータが 00,01,02,03 になっています。ここを 00,00,00,00 にしてセーブするんですね。当方もCarnivore2だけでMSXViewのフォントが反映されました!情報ありがとうございます。🙏 pic.twitter.com/4fjyz6pkrv — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2020年11月11日

 解決法は以下の通りです。

  • Carnivore2のメンテナンスツール「C2MAN」でMSXView互換ROMイメージを割り付ける際、メガROMタイプが自動判定されませんので「ASCII 8K」を選択して割付を行う。
  • 「C2MAN」のMain Menu→「3 - Browse/edit cartridge's directory」で指定のROMイメージに対して【E】キーを押して編集画面へ行く
  • Inital bank number valueの4つのパラメータ(デフォルトでは 00,01,02,03で設定されている箇所)を00で4つ書き換える
  • セーブすれば完了

 なお、MSXViewのフォントと互換性のある「要町 as MSX-View」や各種フォントのROMイメージも同様の対策が必要です。私は「k12x8」というMSXView互換ROMイメージの利用でこの問題に遭遇しました。

Carnivore2でk12x8フォントのMSXView互換ROMイメージが動きました!写真のようにROMイメージの設定を変えると認識される(前にもやったな…)。漢字ROM無しのMSX2でも日本語表示OK!コンポジット出力でも文字が見やすい!SCCの機能が潰れるけどスナッチャーのカートリッジを持ってるから相殺。 pic.twitter.com/NwO8kN5Bqo — Takashi Kobayashi (@nf_ban) 2021年4月23日

多分ゲームなどケースでは 4000h で動き始めるので問題は起きにくいと思います。MMが 8000h の方でチェックしてるのが引っかかってるだけなので、レアケースですね(^^;) — HRA! (@thara1129) 2020年11月11日

 ゲーム用途ではほとんどページ1しか使用しないため、このような不具合は極めてレアケースとのことです。Carnivore2のROMイメージ割付機能は基本的にゲームソフトの起動を手軽に行うために用いるもので、今回のようにROMイメージを割り付けたままNextorを起動することを想定していません

 MSXViewのROMイメージを利用することで、DOS2/Nextorの各種アプリで日本語表示環境が充実するものの、Carnivore2の内蔵SCC機能が失われるデメリットがありますのでご注意ください。割り付けるROMイメージのスロットと内蔵SCC機能のスロットがかぶっているためです。

 MSXViewフォントの互換ROMイメージついては、以下のブログ記事をご覧ください。

gigamix.hatenablog.com

【解決】PHC-23J(MSX2)でCarnivore2を使う場合、Carnivore2以外のマッパーRAMを増設しないとMMが起動しない

 PHC-23Jでは、Carnivore2とメモリ増設カートリッジを併用しないとMMが起動しない。現状、Carnivore2搭載のメモリだけでは動かない、ということ。原因は今のところ不明。

 …ところが、いつの間にか増設カートリッジを用いなくても起動するようになっていましたファームウェアver2.40・ブートメニューv2.40にしたからなのか?ブートメニューのConfig→Dual-reset on cold bootをYesにしたからなのか…?

【解決】実機用メンテナンスツール(C2MAN)でファームウェア更新を行うとNextorが起動しなくなる!?【危険】

 調査の結果、そもそもメンテナンスツール「C2MAN」でCarnivore2のファームウェアを更新することは出来なかった。それなのにファームウェアを含むFlashROMを全消しするという暴挙を実行してしまったため、Carnivore2の全機能が失われるという失態を呼んでしまった。我ながら酷い話である。

 Carnivore2 ファームウェアの復旧および最新版への更新方法については別のエントリーに記しています。

https://gigamix.hatenablog.com/entry/carnivore2-recoverygigamix.hatenablog.com

審議案件(原因特定が難しいもの)

FS-A1STでCarnivore2とMSXView 漢字ROMカートリッジが併用できない!?(要調査)

 俺が長年使用していたA1STが、経年劣化で電源不良説が濃厚。他の機種では現れない現象かもしれない。コンデンサを替えて再検証が必要。

Carnivore2で使用したFAT16CFカードFAT16化したMegaSCSIで認識できない!?(要調査)

 FAT12環境(DOS2)とFAT16環境(Nextor)の違い…これはCarnivore2の問題というよりはMegaSCSIの問題かもしれません。

 MegaSCSIのSRAMディスクに配置するMSX-DOS2ならびにCOMMAND2を1chipMSXに付属していたFAT16対応のものに差し替えても、Carnivore2で使用していた512MB(=FAT16)のCFカードSCSI経由から読めなかった。自分でOKEIさんのFAT16パッチを当てても改善しなかった。

 MegaSCSIのFAT16化については明確なドキュメントが存在しておらず、それでも適用できる人は皆熟練者なので手順や解説が無くても環境を構築できるしWebへ記録を残す必要も無い(からWebでドキュメントが見つからない)ものと思われる。MegaSCSIユーザーが今は圧倒的に少ないのも原因。似非シリーズを2021年の今から手を出すならMegaFlashSCC+SDや似非SDiskから入ったほうが圧倒的に早道だ。

 MegaSCSIのカーネルがNextor(=FAT16対応)にならない限りはMegaSCSIでFAT16アクセスは難しいだろう。MegaSCSIはFAT12環境のまま利用し続けるのが今の所のベスト、と判断。