産経新聞によりますと、総務省はインターネットにおけるテレビ番組や映画のストリーミング配信を促進させるために、著作権をオンライン上で処理するための技術仕様を作成し、今月中にも試験運用を始めるとのこと。
最近は過去のテレビ番組がDVD化されることも増えてきましたけど、著作権の処理は相当煩雑なようで、出演者や脚本家(放送作家)、音楽の作曲者などの権利者をすべてとっつかまえて許可をとらなければならない状態。頑なに拒否する人がひとりでも出てくればそのコンテンツは闇へと消えてしまうわけで、その手続きを簡略化できる仕組みが作られるのは非常に喜ばしいことです。
これをゲームに置き換えるならば、やはり多くの著作権者が存在している以上、同様の苦労が存在しているわけです。MSXがここまで来れた理由のひとつに、そういう側面から目を背けなかったことをあげられると思うのですが、それでも膨大な年月がかかっているわけで、足並みが揃わないことにはなかなか進みません。
総務省は2年前からデータベース化に取り組んできたそうですが、ゲーム業界の動きはとにかく鈍い。誰が権利を保有していて、どうやって収益を分配するのか。中古ソフトの問題がいまだにごたごたしているのだって、元をたどればそういう取り決めを作ってこなかった業界全体の責任だと言うこともできるでしょう。