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Gigamix Online

懐かしの8bitおもちゃPC「MSX」を骨までしゃぶり尽くそう。MSXの最新ニュース、ブログ、自作ソフトの配布など。

さらば、古き良きパソコン通信! FMSXが9月終了へ

@nifty MSXフォーラムのページより

重要!
長らくご利用いただき皆さまにお楽しみいただいたMSX フォーラム(FMSX)ですが、諸所の都合により2004年 9月末を持って終了することとなりました。閉鎖にあたってのスケジュールは以下の通りです。
 2004年 10月 1日(金)  会議室リードオンリー
 2004年 10月31日(日)  フォーラムシステム終了(アクセスができなくなります。)
長らくご愛顧いただき、誠にありがとうございました。

 またひとつの時代が終わった…という感じです。このblogは@nifty上にありますが、いまやniftyのことを単なるプロバイダのひとつだとしか思ってない人のほうが多いのかも。昔は日本最大のパソコン通信ネットワーク「NIFTY-Serve」だったわけで、その中の最大のサービスが「フォーラム」だったのです。会議室やチャットをテーマ別にまとめたものだとでも考えてください。

 インターネット時代となってフォーラムの存在意義は徐々に薄れ、いまや誰でも掲示板を設置できる時代になりました。そのため、niftyは一部のフォーラムを非会員にも開放するといった思い切った措置をとったのですが、これもちょっとした延命措置にしかならずに閉鎖が相次いでいます。そして、とうとうFMSXもその役目を終えようとしています。シスオペの金さん、いまどうしてるのかなぁ…。

パソコン通信の思い出話をいろいろと

 インターネットが普及する以前は「パソコン通信」と呼ばれるテキストベースのネットワークが盛んであり、多くのユーザーがNTTからの請求書の数字に脅えながらも毎日アクセスしていた…なんて話は、このblogを見てくださる方ならば知っていることとは思いますが、少し下の世代になるとちんぷんかんぷんでしょうな。いまや常時接続の環境が当たり前。携帯電話のパケ代も徐々に定額制へと移行しつつある現在では、まったく感覚が異なってくるのも仕方ありません。

 我々ギガミックスはMSX専用のパソコン通信ネット「THE LINKS」の中から結成されたサークルですが、当時のMSXシーンはLINKSだけでなく、散発的に展開されていました。その中のひとつがNIFTY-ServeMSXフォーラム(FMSX)だったわけです。他にもアスキーネットや、「草の根BBS」と呼ばれる個人運営の小規模ネットワークにお世話になった人も多いことでしょう。

MSXの危機に立ち向かったパソコン通信のコミュニティ

 そんなMSXシーンも、1995年の雑誌「MSX・FAN」休刊によって大きな転機を迎えます。これからMSXを支えていくのはユーザーたちの力しかない。そんな気持ちが全国各地の同人サークルたちを結集させたのです。そして、そのためのツールとなったのがパソコン通信でした。この頃のユーザーにはMSX以外のマシンを保有している人も多く、そういう人たちは比較的すんなりと移行できたのですが、MSXしか持っていない人はまさしく「難民」となってしまい、彼らの救済策として多数の同人誌やディスクマガジンが企画された…という時期でもあります。

 この時期にFMSXが果たした大きな役割としては、94年に開かれた「MSXフェスティバルin豊田」をあげておきます。当時学生だったサラミ氏が学園祭企画として開催したこのイベントには、全国から多くのサークルが参加し、「全国規模でのMSXサークルの交流」という流れを決定づけました。休刊前のMファン編集部も取材に訪れ、写真が大きく掲載されました。雑誌がなくなった後のMSXコミュニティを考えたMファン編集部と、それに応えたユーザーたち。この素敵なコラボレーションがなければ、MSXなどとっくに死滅していたでしょう。

 Mファンが去り、96年頃からいよいよインターネットが一般にも普及し始めます。当然ながらMSXユーザーには理系の学生や社会人が多いわけで、インターネットへの進出も速いペースで行われました。MSX界のポータルサイトBaboo!」も、具体的な時期は失念しましたがだいぶ早い時期に開設されていました。

 この時点でパソコン通信の使命は半ば終わったと言ってよいでしょう。しかし、場所は変わってもコミュニティは簡単になくなるわけではなく、消えては生まれ、また消えて…の繰り返しなのでしょう。いま我々はblogという新しいコミュニケーションツールを利用していますが、これも数年後にはどうなっているか分かりません。

 多くの人材とコミュニティを輩出したFMSXに乾杯!そして、MSXの世界はまだまだ続く。気合いだ~! ©アニマル浜口